
- 酪農
酪農の未来はここから始まる! 可能性にあふれるノベルズの酪農事業
(公開日:2017年7月9日)※掲載内容は取材当時のものです
だだっ広い緑の畑の真ん中にポツンと一台、黙々と作業するトラクター。
昔からこの光景がたまらなく好きなんです。
かっこいいというか、シブいというか、その形や佇まいに無性に惹かれるんですよね。
北海道浦幌町の小さな農家に生まれた自分にとって、農業機械は子どもの頃から慣れ親しんでいる存在です。じいちゃんは休みのたびにトラクターに乗せてくれ、自分ら兄弟は夢中になってはしゃいでいました。
だから兄も機械系の仕事に就きましたし、自分も高校を出た後、小さな農業機械店に就職しました。
フレームからパーツから何から何までコツコツと手で組み立てていき、1台1台丁寧に仕上げていく仕事。休みが少なくても夢中で働いていました。
ただ、運転免許を取りに行っているヒマもなかったので仕方なく退職。免許取得後、実家に戻ってゆっくりしていると、父親が求人情報の中からノベルズという会社を見つけてきました。
「牛屋か。高校時代に少し勉強したし、動物も好きといえば好き。いいかな」
それくらいのノリで就職を決めたんです。
来た瞬間、「この牧場、デカッ!」とびっくりしましたね。
それからなんやかんやで今まで頑張ってきました。
今の自分の仕事は、繁殖牛のエサやりです。エサの仕事は、その日に必要なエサの量を計算するところから始まります。繁殖牛であれば、枠に何頭いて、この枠の場合1頭あたり何キロだから、合計でこのくらいの量のエサが必要となる。そんな感じで計算して、済めばエサをつくります。
ノベルズの場合、牛の状態ごとに配合を微妙に変えながら4種類の材料を合わせてエサをつくっていきます。ここで難しいのは、気候による誤差を考慮すること。雨の日なんかは、湿気を吸って総重量が増しますから、少しだけ多めに混ぜたりすることもあるんです。
エサができたら最後はエサやり。トラクターに乗ってレーンにエサを落としていくこの作業は、機械好きの自分には楽しい時間です。
自分らの仕事の出来次第で牛の骨格や子宮の大きさにも影響が出てくるので、他部門の成績はかなり気になります。部門ごとに仕事は分かれてはいるものの、みんないい牛を育てたいという同じ目標があるから、手が空いたら他部門の仕事を手伝ったりもしますし、その逆もあります。
エサミーティングの様子
堆肥部門にはショベルカーがあるので、自分はよく手伝いに行きますね。
「結局、機械かい」って言われそうですけど(笑)。
ちなみに「組立て派」とか「整備派」とか、機械好きにもいろいろあって、自分の場合は断然「乗る派」です。
実は最近、デントコーンを刈るための機械「自走式ハーベスター」に乗らせてもらっているんです。
自走式ハーベスター
自分史上、最大・最重量の農業機械。こんな巨大な農業機械を扱えるのは今まで専門業者さんだったのですが、ある日、自社でやってみようと雄一郎社長が言い出したんです。真っ先に手を上げました。
慣れるまでは少し手こずりましたが、これに乗っているときは最高の気分です。
ノベルズは社員がやりたいと言えば、基本的にダメだとは言わない会社です。適材適所、好きや得意をとことん伸ばしてもらえる社風なので、社員としては働きがいがあります。
ノベルズグループ所有のスラリータンカー
今年、御影バイオ発電所が稼働を始めたんですけど、個人的にとても興味を持っていますね。発電後に出てくる消化液(液体肥料)を、畑に散布するスラリータンカーという機械があって、あれに乗ってみたい。
結局、機械かい!(笑)
出身:北海道浦幌町
十勝の東側、海に面したのんびりした町です。「十勝オコッペ遺跡」では、北海道が誇る擦文時代の空気に触れることができます。
2012年4月~ | 農業機械店 |
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2012年9月 | 入社 |
2012年9月~ | ノベルズ牧場 配属 |
「あきらめも肝心」
頑張るのはいいことだけど、終わらなければ結局意味がない。それなら、ほどほどで切り上げて、明日からまた頑張ろう!
うちでゴロゴロしていたり、ドライブに出かけたり、実家に帰ったり。その日の気分に合わせて過ごしてします。