2018年春から業務を本格スタートさせた十勝耕畜クラスター。業務内容のご紹介や、地域で果たしていきたい役割など、営業部の5人からのメッセージです。
私たち十勝耕畜クラスターは、畑作農家の方々と連携しながら、消化液の散布やデントコーン栽培に関わる業務を通じて、新しい循環型農業の創造を目指しています。
島谷「2018年春に始まったばかりの新しい会社です。十勝の清水エリア、浦幌・本別エリアを中心とする畑作農家の方々から、消化液の散布や、デントコーン栽培をはじめとする耕作関連のご相談をお受けしています」
溝口「消化液とは、バイオガスプラントで生産される液状の有機肥料です。ノベルズグループの1社である私たちクラスターでは、グループの酪農牧場やバイオガスで生産された消化液を販売しています。プラントでバイオマスを発酵させ、生成されたメタンガスを発電に活用し、その後、個体と液体に分離するのですが、この後者の液体を消化液と呼びます」
溝口「消化液の成分には、有機物が豊富で、即効性も期待できるなど、作物を栽培するうえで大きなメリットがあります」
伊東「消化液と同じくバイオマスを原料とする従来型の堆肥は、２度、３度の切り返しが必要で時間もかかり、作業効率も上げづらいといった難点があり、使いたくても使えない、という畑作農家さんは少なくなかったと思います」
溝口「その点、私たちクラスターが散布のお手伝いをすれば、農家さんの手間が省け、農業機械を購入するコストの心配もありません。散布用の大型スラリータンカーで一気に散布することで、作業効率を上げて、適期に散布でき、化学肥料の減量にもつながり、生産効率を高めることができます」
川村「堆肥の扱いに限ったことではありませんが、農家さんの仕事は大変だというお話しも聞くし、実際に目の当たりにします。私たちクラスターが協力することで、こうした作業のご負担を軽減できればと思います」
吉岡「デントコーン栽培には、いろいろなメリットがあると思いますが、ひとつには、輪作体系のなかで作物を回しやすくなるという利点があると思います。小麦やビート、ジャガイモといった畑作産品を連作すれば、病虫害の連作障害のリスクが高まってしまいます。そこにデントコーンを加えていただければ、輪作が回しやすくなるのではないでしょうか」
伊東「デントコーンの栽培に関わる農作業を私たちクラスターでお手伝いすることで、労力削減というメリットも期待できます。消化液をお試しいただき、デントコーンも栽培いただければ、畑作経営に大きなプラスとなると思います」
吉岡「デントコーンは、ご存知かと思いますが、非常に能力の高い粗飼料です。私たちノベルズグループの一員であるクラスターにとっても、畑作農家の方々にデントコーンを栽培いただくことで、このデントコーンを酪農牧場に供給できるメリットがあります」
溝口「このように畜産と畑作が連携することで、畑作農家の方々には、より一層、高い収益を実現していただければと思います」
川村「この十勝には、街もあるし、豊かな自然もあるし、大きな空があります。都会に比べて人口は少ないのかもしれませんが、ここに生きる人たちには連帯感も強く、ひとつのチームのような土地柄。牛がいて、畑があって、そこに私たちクラスターがあって、大きな循環型農業をつくっていくイメージがあります」
島谷「そうですね。同じ地域で、みんなが仲良く肩を組んで、大きな輪をつくっていければと思います。畑作農家さんから、あれ頼めるかい、と気軽に相談を受けられるような身近な存在になって、一緒に畑のことを考えたいですね」
吉岡「そう、相談を受けられる存在というのが、とても大切だと思います。まだ新しい会社ですが、そういう良い関係をつくれるように頑張りたいと思っています」
川村「正直なところ、私自身は入社したばかりですし、畑作のことも、まだまだ素人です。いろいろ農家さんに会っては教えてもらい、試行錯誤しながら、という状態ですが、クラスターで働くことで、地域に貢献できればと思っています」
伊東「まずは、ひとつ、ひとつ、畑作農家のお手伝いから始めさせていただき、使い勝手が良ければ、いくらでも声をかけてもらえればと思います」
島谷「私たちノベルズグループでは、地域共生という理念を掲げています。消化液の散布をはじめとする耕作に関わるご要望にお応えすることで、お互いにとって、ウィン・ウィンの関係を築くことができれと考えています。私たちクラスターを、どうぞよろしくお願いいたします」
