移植師コラム

第6回日本胚移植技術研究会大会・第39回北海道牛受精卵移植研究会に参加してきました

第6回日本胚移植技術研究会大会・第39回北海道牛受精卵移植研究会に参加してきました

2週間も間が空いてしまいましたが、11/5,6と、札幌で開催された胚移植研究会(牛受精卵移植研究会合同開催)に参加してきたのでご報告です。
面白い研究題材が多く、大変為になりました。当日参加が叶わなかった方で発表内容が知りたい方は、ぜひこれを機に胚移植研究会の正会員になられてみてはいかがでしょうか。バックナンバーも読めますよ。(頼まれてないけど勝手に宣伝)

 

 

さて、当グループのOPU-IVPプロジェクト部門のリーダーも初日に発表させていただきました。
当人、普段は研究と製造が中心で人前での発表に慣れておらずかなり緊張していましたが、いかがだったでしょうか。なぜか私も見ていて少し緊張しました。
ノベルズグループにおけるOPU-IVP技術による和牛受精卵製造に関して、少しご理解いただけたかと思います。そして、製品に関してはまだまだ課題が多いですね。

 

 

講演後に質問をいくつかいただいたのですが、その場で答えられなかったもの、また個別に質問いただいたものがありましたので、コラムで答えさせていただきます。
研究会に参加されていなかった方からすれば何のことやら分からないかと思いますが、何となく目を通していただけるとありがたいです。

 

・体重データに関して
Q1:スライドのデータは双子が入っていると思うが、単子のみのデータを出してほしい。
A:スライドは単子出生のみのデータです。説明不足で申し訳ありません。
該当のスライドは前回コラムで取り上げたものと同一のものです。

OPU胚から生まれる和牛子牛の出生体重

 

Q2:2卵移植をして双子を産ませることを前提にした飼い方をしているので、単子だった場合に子牛が大きくなりすぎているのでは?
A:仰る通りです。双子出生だった場合、母体の栄養不足による産子の虚弱を防ぐために乾乳後期はかなり増し飼いをしています。それゆえ単子だった場合に必要以上に大きく生まれています。

 

Q2:受精卵販売に際し、過大産子を予測するために培地が血清培地なのか無血清培地なのかを明らかにした方が良いのでは。

A:一般的に血清培地では過大産子が出やすいという説があり、生産者である農家さんの負担を減らすために出生体重の指標があったほうがよい、という考えからのアドバイスをいただきました。
仰る通りなのですが、当グループが試験している培地においては無血清培地の場合でも過大産子が出てしまっており、発生しないとは言えない状況です。ですので、受精卵販売の際にはどの培地を使用していても一定の確率で過大産子が産まれるとお伝えしています。

現在販売している受精卵は全て血清培地で培養された受精卵になります。
あとは、和牛ドナーの改良に際して枝重とBMSを重視しているせいで、平均して大きな産子が産まれていることは間違いがないです。

 

前回体重データのコラムでも書きましたが、これらはノベルズ製造の体外受精卵においてのデータですので、他社様の受精卵に関してはこの限りではありません。

今後、無血清培地で発生率・受胎率・耐凍性の課題をクリアできるかどうかがカギですね。

 

Q3:2卵移植した場合の双子率と流産率を教えてほしい

A3:双子率は平均して30%ほど、流産率は20~25%ほどです。
ただ、飼養条件として、ホルスタイン経産牛・フリーストール・3回搾乳なので、流産は発生しやすいです。

 

今回の研究会はOPU中心の題材が多く、日本のOPU-IVPへの関心の高まりを感じました。

負けじと商品開発していかないといけないですね。

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