りぴいと☆ぶりいだあ
「受胎せず」を防ぎたい
リピートブリーダー、不受胎、止まりが悪い……。嫌な言葉ですね。授精師・移植師である私の最も嫌いな言葉です。計画的な生乳生産、子牛生産をしたい生産者にとっては悩みの種の一つですよね。
ですので、コラムタイトルだけでも響きがかわいくなるようにしてみました。「りぴいと☆ぶりいだあ」。あら不思議、萌えアニメのようで親しみやすくなりました。つ○だ☆ひろみたいです。
さて、そもそもリピートブリーダー牛とは何を指すのか、Wikipediaから抜粋すると以下のように定義されるそうです。
「リピートブリーディングとは発情周期が正常に営まれており、臨床検査において卵巣および副生殖器に異常が認められない雌に対して、繁殖機能が正常である雄を用いて繰り返し交配をあるいは人工授精を試みても受胎しない状態。低受胎とも呼ばれる。このような雌をリピートブリーダー(低受胎雌畜)と呼ぶ。ウシにおいては3回以上の交配でも受胎せず、その原因が不明である場合を示す」(引用Wikipedia)
リピートブリーダーは奥が深い
このリピートブリーダーという言葉、生産現場ではもっと広義の意味で使われている気がします。
発情がなかなか来ない牛もリピートブリーダーと言われることがありますね。正確には繁殖障害牛といった方が良いのでしょうか。
こういった牛に一般的な対策としてとられるのは、ホルモン剤を使った定時授精や追い移植が多いですが、なぜ受胎率が上がるのか、それでも止まらない場合は何が原因なのかといったことを意識せず、定型的にやっているパターンも多いかと思います。
このコラムでは、特にハードルの高い繁殖のことを分かりやすく勉強できるように、実際の数字や図を交えながら取り上げていこうと思います。
間違った情報は載せないようによく精査しますが、万一間違っていればご指摘ください。
リピートブリーダーはシリーズ化して、ちょこちょこ取り上げていこうと思っています。
コラムの内容は繁殖だけにとどまらず、徒然なるままに…。
よろしくお願いいたします!
外谷