あけましておめでとうございます
謹んで新年のお慶びを申し上げます。 旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
弊社は、ノベルズで生産した和牛受精卵の販売・移植を行い、酪農家様の新たな収益につながることによる「持続可能な酪農」実現のために生まれた会社です。
都府県では酪農家の離農が進み、生乳生産量が減少する一方で、新型コロナウイルスの感染拡大による乳製品の消費低迷が、酪農王国北海道の生乳増産抑制に繋がるなど、酪農家を取り巻く環境は油断を許さない状況です。
乳牛は人間と同じように、出産して初めて乳を出し、生産量の増減は「乳牛の頭数」で調整します。収入を増やすのであれば、頭数を増やすしかなく、逆に生産量を減らすには頭数を削減するしかありません。
ノベルズでは、交雑種の雌牛に和牛受精卵を移植して和牛の子牛を産ませ、1産した交雑種を肥育する「交雑種1産取り肥育」を事業化。現在では、このノウハウを生かし、ホルスタイン(乳牛)での和牛受精卵移植により、和牛の素牛の出荷量は国内最大規模までに成長しました。
また、ノベルズグループで肥育した和牛が東京や横浜などの市場で最高位を受賞したこともあり、グループで生産される受精卵から産まれた素牛の質についても、高い評価を頂戴しております。
一方で、政府は和牛生産量を2035年度までに現在の倍となる30万トンに増やす目標を掲げています。
弊社は、和牛の素牛の生産が酪農家様の生乳以外の新たな収益となることで、「持続可能な酪農」に繋がることを目的に誕生しました。
会社設立から約10ヶ月が経ち、受精卵の移植をした後のフォロー体制も整えつつあります。今年は北海道の酪農家様からの信頼を得られるよう最善を尽くしますので、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
2022年 元日
代表取締役 外谷賢吾