移植師コラム

CCL(嚢腫様黄体)は移植すべきか?-①CCL定義編-

CCL(嚢腫様黄体)は移植すべきか?-①CCL定義編-

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

松の内までに一本コラムを投稿する!と決めていてギリギリ間に合いました。

1月ノルマはクリアです。

 

以前Xの投稿で、ET時の黄体性状としてCL(黄体)とCCL(嚢腫様黄体)において受胎率の違いがあるのかという投稿を見ました。

私自身はノベルズグループの牧場勤めだった時にデータを取ってみて、受胎率にはほとんど差異が見られなかったのであまり気にせずに移植していましたが、外部で仕事を始めてからCCLの場合は移植をキャンセルしている農家さん・移植師さんの話を聞いて改めてデータを作成してみました。

 

そもそもCCL(嚢腫様黄体)とは。

 

通常の黄体(以下”CL”と表記)だと、黄体内部にみっちりと黄体組織が詰まっている(写真①)のですが、嚢腫様黄体(以下”CCL”と表記)CCLの場合は直径7mm以上の内腔が観察(写真②)されます。

 

 

写真①2cmほどのCL(黄体)。内腔は見られない。

 

写真②3.3cmほどのCCL(嚢腫様黄体)。直径1.5cm~2cmほどの内腔が見られる。

 

CLとCCLの割合は当社調べでCL:CCL=85%:15%ほど。CCL発生率を調べた論文が見つからなかったので、今回は当社で調査した結果を元にします。

 

調査期間や頭数、その他条件

 

期間:2023年1月1日~11月28日

頭数:未経産・経産含む1,001頭(内、ホルスタイン種999頭、エアシャー種1頭、交雑種1頭)

種付け形式:全て黒毛和種受精卵移植

 

CCLと水分割合の定義

上述した条件に加えて、CCLの内腔水分割合を以下のように定義しました。

黄体直径に対して内腔直径が占める割合が80%だったら80%内腔のCCL。

割合を正確に表すのであれば面積比で表さないといけないので上記のやり方は正確ではないのですが、現場で面積比を算出する余裕がありませんでした。(^_^;)

ですので、今回表現している内腔割合は参考程度でお願いします。

 

結果:受胎率差

単純にCLとCCLを比較した際の受胎率の差が以下(図①)の通りです。

 

図①:CL・CCL受胎率比較

CLの方が受胎率に優れるという結果になりました。

更に細かい分析はまた次回にします。

 

小分けにするとコラム更新が頻繁にできることに気づきました。

決してアクセス数を増やそうとしているわけではありません。断じて。

 

ノベルズブリーディングサービス 外谷

 

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