あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年まではお知らせページで企業挨拶らしく真面目なことを書いていたのですが、今年はこちらでつらつらと書いていこうと思います。
2024年の弊社の通算移植頭数は1,800頭ほどとなり、99%はホルスタインへの移植でした。
2023年の移植は1,350頭でしたので、移植頭数は昨年比1.3倍ほどです。
ご利用いただいている皆様のお陰で右肩上がりに受精卵販売数は増えております。
誠に感謝しております。ありがとうございます。
受胎率は妊娠鑑定が終わっていない牛もいるのではっきりとは出せませんが50%ほどとなりそうです。
一人で行う分には年間でもう100頭くらいは増やせそうですが、ダブルブッキングが発生して移植をお断りする時が数回出てきてしまったので、そろそろ人員増強を考えないといけないと思っています。
また、昨年は人員増強をしなくても受精卵が届けられるように、業者を利用したDay6新鮮胚の輸送も始めました。
当グループの場合は体外受精卵においては通常、Day7の胚のグレードをチェックして良いものを選別してお届けしています。
これをDay6の時点で良いグレードの受精卵になりそうなものを選別して保温器に詰め、輸送業者に運んでもらうのがDay6輸送胚です。
到着は翌日Day7なので、理論上Day7の新鮮胚を移植することになります。
この場合の輸送後の胚生存率は90~95%ほどになりますので、参考受胎率は45%前後となります。
輸送機のバッテリー問題等が多々あり、試験的に移植にご協力いただいたお客様には多大なるご迷惑をおかけしてしまいましたが、現在はバッテリー問題も解決しましたので来年は安定してサービスをお届けできそうです。
こちらで和牛新鮮胚のご用意をして、現地の受精卵移植技術者と農家さんとのマッチングができれば、北海道内全域に新鮮杯を届けられそうです。
ご利用を希望する方はぜひお問い合わせいただければと思います。
さて、畜産業界を取り巻く環境としては、相変わらずの資材高に加えて円安も引き続きというところですが、和牛素牛は肥育牛が年末需要で出荷され、牛舎が空いたおかげで導入が増えて12月は全国的に上げ相場の様相でした。時期的なものもありますが、少し明るい話題だったのではないでしょうか。
一方酪農家から生産されるホルスタイン雄子牛の値段は1万円台と苦境が続いております。
移植でお客様を回っていると、弊社を利用している方のほとんどはホルスタイン雌判別精液を利用していますので、雄子牛が生まれることはほとんどなく後継の娘牛の数も十分です。
必然的に母体の腹が空くことになるので、和牛精液を利用した交雑牛生産や弊社や同業者を利用して受精卵移植による和牛生産が進んでいる状況です。
そんな中、ヌレ子相場の低迷は2020年より始まりましたが、酪農家における和牛生産の雰囲気も変わってきているように感じます。
この数年間で和牛子牛哺育のノウハウを確立できた方はここに来て受精卵移植頭数を更に増やしていますし、やはり哺育に難しさを感じた方は頭数を減らすという形で2極化しております。
今後、牛相場に変動があった場合も、ここ数年間と同様の動きを繰り返していきそうですね。
2025年の目標
昨年は既存のお客様が受精卵の利用数を増やした年でしたが、新規に関わる方が少なく営業不足を痛感しました。
本年はその部分の強化と、SNS等を利用して発信をしていこうと考えています。
が、何分SNSは苦手で、Xのアカウントも昨年5月に封鎖してしまいました。
SNSには有益な情報もありますが、必要のない情報も多く目に入るので、それに辟易してしまったのが原因です。
本来は好ましくないのかもしれませんが、ある程度一方通行な情報発信のほうが向いているように感じるため、LINE公式アカウントやポッドキャスト放送などが良いかなと考えています。
長くなりましたが、本年も何卒よろしくお願いいたします。
ノベルズブリーディングサービス 外谷