2022年四半期の受胎率結果
もうすぐ6月になります。一番草の刈り取り時期も近づいてきていますね。
この時期の農家さんは天気予報を細かくチェックしながら、ピリピリと張りつめた空気感を漂わせています。触らぬ神に祟りなし、私もお仕事の邪魔をしないようにサッと移植してサッと退散します。
さて、2022年1~3月の受胎成績が出そろったので中間報告を。
結果といたしましては、42頭移植の22頭受胎で52.4%でした。うーん、もう少し欲しいところですね。目指せ60%。
レシピエントは全てホルスタインで、ノベルズ製造の和牛OPU新鮮胚を移植しました。
複数農家さんの数字が合算されています。
以下、詳細なデータになります。
用語の定義などは過去のコラムをご参考に。
全体成績です。後期胚死滅率は相変わらずの課題となっております。ですが、今回後期胚死滅の発生は一件の農場さんに集中しており、昨年とは傾向が違いました。
産次別結果
産次別成績です。0産は育成牛を指しています。
高産次牛での胚死滅率の高さが目立ちますが、2産までは申し分ない成績になってきたかと思います。
DIM別結果
昨年のコラム同様、DIMが延びてしまっている牛はなかなか難しいものがあります。
Day別結果
移植Dayごとの結果です。やはりDay7が優勢といった感じです。昨年はDay8メインで移植していましたが、最近はこれらの結果からできるだけDay7移植するようにしています。
総括
やっぱりというか何というか、牛が妊娠するかしないかは、ほとんどは牛側に要因があるということでしょうか。飼養管理がほぼ全てを決めていて、当グループ製造の和牛OPU新鮮胚は、適切な飼養管理を邪魔しないだけの製品には仕上がってきた気がしています。
その辺のことは以前のコラムで。
もちろん不受胎原因の特定はできないので、断言はできませんが、製品に関しては自信が持ててきました。
凍結胚の試験も徐々に結果が出そろってきていて、今のところ40%ほどの受胎率といった感じです。結果が出ましたらまたコラムでご報告いたします。
読んでいただきありがとうございました。