地域共生
肉牛・酪農・食品を軸とするノベルズグループの事業は、多くのステークホルダーに支えられています。そこで、ノベルズグループは、事業活動を通じて地域と共に栄える「地域共生」の理念を重視し、実践と挑戦を通じて地域と共に「持続可能な農業」の新しいあり方を考えます。
共に生きて、分かち合う。その思想と実践
ノベルズグループが主要な事業領域とする農業は、自然界に食物連鎖に依拠し、その大きなエコシステムの一端を担う存在です。また、広大な土地を活用し、地域経済の一員である企業体としての事業展開は、行政、団体、企業をはじめとする多くのステークホルダーの皆さまの支援、地域住民の皆さまの理解があって、初めて今日があります。
「持続可能な農業」のカギ
地域経済における循環型の相互依存関係も、その本質は生態系に似ているのかもしれません。経済活動を通じて、多くのステークホルダーの皆さまと共に豊かさを享受する「地域共生」こそが、私たちノベルズグループの目指す「持続可能な農業」のカギである、と考えます。
経済活動を支える「プラットフォーム」
そして、私たちは、「プラットフォーム」という新しい概念で、地域の農業経済におけるノベルズグループの事業展開のあり方を説明しようと試みています。「地域共生」と「プラットフォーム」の関係をたとえるなら、豊かさを享受する「地域共生」の多様な取り組みは、青々と伸びる “新芽” であり、また一方で、そうした取り組みの前提条件となり、安定的かつ計画的な経済活動を支える「プラットフォーム」は、しっかりと土壌に張った “根” であり、あたかも植物のように大きく成長する大きな可能性を秘めています。
多様な「地域共生」の取り組み
ノベルズグループでは、「地域共生」のプロジェクトを組織し、その取り組みを推し進めています。主要な事業領域である酪農や農業の技術顧問をはじめ、ノベルズグループ幹部が中心になって、さまざまな取り組みを実践しています。
※2016年10月から2017年3月まで、十勝毎日新聞夕刊に隔週で全9回掲載された記事広告「地域共生シリーズ」を公開しています。
〈記事広告「地域共生シリーズ」の掲載一覧はこちらから〉
〈記事広告「地域共生シリーズ」の各回はこちらから〉
「接続可能な農業」を可能とする「プラットフォーム」
私たちノベルズグループでは、自らの事業の意義を「プラットフォーム」という概念で説明しようと試みています。一般に「プラットフォーム」という言葉は、特定の事象において、その周辺を取り巻く環境であり、また、その事象が立脚する土台(ベース)を指します。
「ソフト」と「インフラ」を両輪に
だとすれば、養牛の事業展開を支える「ソフト(技術)」と、牧場をはじめとする生産の基盤である「インフラ(下部構造)」が、まさに「プラットフォーム」であり、「ソフト」と「インフラ」を両輪として、計画的かつ安定的な経済活動、すなわち「持続可能な農業」があると考えます。
高度な専門技術と組織マネジメント手法
ノベルズグループにとって、その経済活動を支える「ソフト」は、牧場の現場で培われた高度な生産ノウハウであると考えます。ひとつには、繁殖、育成、肥育をはじめとする各部門で醸成された高度な専門技術、また、ひとつには、飼養管理データの分析に基づく、課題発見と仮説検証の継続的な品質改善活動を基本とする組織マネジメント手法。
それゆえ、ノベルズの生産現場を担うスタッフには、自らの担当部門や業務を取り巻く経営環境を俯瞰し、経営者の視点から積極的に、品質改善にアプローチする姿勢が求められ、そのことが同時に、活気ある職場づくりと仕事の大きなモチベーションとなっています。
牛舎、母牛、ステークホルダー、そして大地
ノベルズグループの生産活動の基盤である「インフラ」は、ノベルズグループが、肉牛や生乳生産という養牛の分野に事業展開の軸足を置いている特殊な性格から、下表のような4つの特徴的な要素に代表される複合的な経営資源によって構成されていると考えます。
牛舎 | 生産現場である牧場施設の牛舎群は、その機能面を重視し、細部までオリジナル設計によるもので、配置レイアウト自体も作業効率の向上に配慮しています |
---|---|
母牛 | 独自の生産システムは、肉牛・酪農のいずれの部門においても、子牛の生産が不可欠な要素であり、子牛を生む母牛は貴重な経営資源と言えます |
ステークホルダー | 地域社会や畑作農家との地域共生の取り組みを含め、多くの皆さまにグループの経営展開をサポートいただいています |
大地 | 大地に根ざす農業。広大な十勝平野をはじめ、拠点ごとに土地の利を生かしたダイナミックな展開に取り組んでいます |