肉牛事業
ノベルズグループの中核事業である肉牛事業。「交雑種1産取り肥育」の手法による肥育牛の生産や、畜産業界で素牛(もとうし)と呼ばれる月齢9カ月前後の子牛の育成を手がけています。
「十勝ハーブ牛」と「延与牧場の素牛」の“2大ブランド”

誕生直後の“わが子”を優しく舐める交雑種の母牛。リッキングと呼ばれる行為で、子牛の血液循環が促進され、免疫力が向上するとされます
「受精卵生産」「繁殖」「育成」「肥育」の4つの部門が連携。株式会社ノベルズ 上士幌牧場を中心に、自社ブランド「十勝ハーブ牛」を生産。また、育成牧場では全国の農家に肥育していただく和牛の素牛を生産。素牛は畜産市場関係者の評価が高く、もうひとつのブランドとなっています。2016年より和牛の一貫肥育事業も開始。現在、山形県でも肥育牧場と育成牧場を運営中です。
国内で初めて事業化に成功 交雑種1産取り肥育

肉牛たちを飼養しているノベルズ上士幌牧場の大型牛舎
ノベルズグループの設立当初から取り組んだ「交雑種1産取り肥育」。交雑種の若い雌牛に、1回だけお産をさせて黒毛子牛を取り上げ、トータル32カ月以上の長期飼養後に肥育牛として出荷するユニークな生産手法で、全国に先駆けてノベルズグループが大規模な事業化に成功しました。
黒毛和種と交雑種の素牛を生産

全国各地に出荷される素牛として、延与牧場で育成される牛たち
肉牛事業で生産している素牛は、黒毛和種の素牛、交雑種の素牛の大きく2種に分けられます。黒毛和種は、「交雑種1産取り肥育」を手がけるグループの株式会社ノベルズや、酪農事業の株式会社ノベルズデーリィ―ファーム、株式会社浦幌デーリィファームから供給されます。一方で、交雑種の子牛は、道内の酪農家において、乳牛のホルスタインに人工授精で黒毛和種を種付けすることによって生まれ、市場を介してノベルズに供給されています。
生まれたばかりの子牛は、抵抗力が弱く、飼養管理には細心の注意が必要。月齢9カ月前後まで育成し、黒毛和種、交雑種の素牛たちが全国の肥育農家に送られています。