地域共生シリーズ① 預託農家 足寄・木村牧場
ノベルズグループの肉牛・酪農・食品の3事業の取り組みを多彩な切り口で紹介する記事広告「地域共生シリーズ」。連載の初回は、ノベルズグループが生産する交雑種ブランド牛「十勝ハーブ牛」の肥育事業に携わる預託農家をレポートします。
十勝毎日新聞に掲載(2016年10月24日)
きれい好きで繊細な嫁入り前の雌牛たち。
上士幌を拠点に道内7カ所の牧場を経営するノベルズグループ。牛肉本来のうま味が自慢の交雑種ブランド牛の「十勝ハーブ牛」は、32カ月を超える長期の飼養を経て、味わいに深みが増します。その生産は、預託農家と呼ばれる地域の畜産関係者に支えられてます。
ノベルズグループの牛たちを一時的に預かってもらう預託契約を結ぶ牧場は、道内5カ所。うち足寄町螺湾本町の木村牧場では、400頭以上を預かっている。すべてがホルスタイン種と黒毛和種の掛け合わせた交雑種で月齢10カ月前後の雌。市場で競り落とされ、トラックで運ばれてくる。
上士幌へ転居し出産
環境の変化に敏感でデリケートな„彼女たち“。「最初は戸惑い気味で、食欲も落ちてしまいます」と、同牧場経営の木村太樹さん(38)。それでも1週間もすれば、牧場にも慣れて食欲を取り戻す。食事どきには、餌を配るミキサー車のエンジン音が聞こえると、首を伸ばして「モー、モー」と騒ぎ出す。ただし、彼女たちが、木村牧場で過ごすのは、“お嫁入り”までの数ヶ月だけだ。
その後、ノベルズ上士幌牧場に移され、出産・肥育のステージに進み、「十勝ハーブ牛」のブランドで全国に出荷される。このブランドを冠するのは、出産を経て、32カ月余りの飼養期間を健康的に過ごした牛だけだ。健康管理に気を配る預託農家の責任は重い。
「夢は諦めない」と約束
木村さんが預託を引き受けたのは、5年ほど前。肉用牛の生産農家は、市況の影響を受けやすく、経営の安定化が課題。もともと黒毛和種の繁殖を手掛けていたが、取引先の経営悪化で、自らも経営方針の見直しを迫られた。「預託を始めたとき、ひとつだけノベルズの延與社長と約束したことがあります。黒毛の繁殖という自分の夢は絶対に諦めないという約束です」
黒毛繁殖牛の増頭を目指す
実は、木村さんと株式会社ノベルズ社長の延與雄一郎は、帯広農業高校の出身で同級生。夏休みに、木村さんら仲間たちが延與家に泊まり込み、キャンプファイヤーを囲んだ。卒業後、畜産の分野でそれぞれ道を歩んだ2人。交雑種の雌牛肥育に取り組んだ社長延與と木村さんの人生が、預託を介して交差した。
現在、木村牧場には、繁殖雌牛と子牛を合わせて約100頭の黒毛がいる。「預託で事業のベースをつくって、黒毛の繁殖で拡大を目指します。もっと頭数を増やしたいですね」
十勝毎日新聞に掲載(2016年10月24日)
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