地域共生シリーズ③ 御影バイオガス発電所
ノベルズグループの肉牛・酪農・食品の3事業の取り組みを多彩な切り口で紹介する記事広告「地域共生シリーズ」。連載の3回目は、2017年春に本格稼働する予定のバイオガス発電の建設プロジェクトをレポートします。
十勝毎日新聞に掲載(2016年11月28日)
新しい循環型農業の未来創造――。
ノベルズグループは、畜産系バイオマスを有効活用する大規模なバイオガス発電所を清水町御影地区で建設中。2017年春の本格稼働を予定。電力と液状肥料の「消化液」を地域に還元します。
地域、畑作、酪農にメリット
「バイオガス発電所の稼働は、新しい循環型農業の創造に向けた第一歩」と、建設責任者でノベルズ取締役の西尾康宏は期待する。原料は主に酪農牧場から搬入する畜産系バイオマスで、発酵や滅菌の処理を施す。生成されたメタンガスから電力を生み、地域に供給。副産物である有機肥料の「消化液」は畑作農家に提供。酪農、畑作、地域が共にメリットを享受できる。
「規模も、技術も、業界トップクラス」
十勝・釧根地域でも、十数年前からバイオガスプラントの導入が進んだが、厳冬期の施設管理や固形物を詰まらせない配管設計など技術的なハードルは高い。建設中のプラントは、発酵槽4基の2系統、出力750kWで実用性と経済性を兼ね備える。発酵後に分離される肥料の「消化液」に、飼料に由来する種子や雑菌の残留を防ぐ滅菌槽を完備。土谷特殊農機具製作所の仙石均氏(バイオガスコーディネーター)は「規模も、技術水準も、業界トップクラス」と自負する。
2017年春に本格稼働
着工後、軟弱な地盤に杭工事が難航。例年にない台風の大雨や早い降雪にもたたられたが、「ヤマ場だった発酵槽の建設も何とかメドが立ちました。よくここまでこぎ着けたものです」と仙石氏。現在、40人体制で作業が進む。構想から3年を経て、総事業費16億円を投じた発電所が、2017年春に稼働する。
御影バイオガス発電所の概要
- 名 称 : 御影バイオガス発電所
- 事業主体 : 株式会社御影バイオエナジー
- 設計施工 : 株式会社土谷特殊農機具製作所
- 主な施設 : 原料槽2基、発酵槽4基、管理棟2棟ほか
- 発 電 : 2系統750kW(一般家庭1,000世帯分)
- 糞尿受入 : 240t/日(成牛2,800頭分)
- 副産物 : 消化液の生産228t/日
十勝毎日新聞に掲載(2016年11月28日)
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