地域共生シリーズ⑤ 和牛・交雑種の育成事業
ノベルズグループの肉牛・酪農・食品の3事業の取り組みを多彩な切り口で紹介する記事広告「地域共生シリーズ」。連載の5回は、全国の肥育農家に供給される子牛(素牛・もとうし)の育成事業をレポートします。
十勝毎日新聞に掲載(2016年12月26日)
雪を蹴散らし駆ける素牛、全国へ-。
誕生間もない子牛を月齢9カ月前後まで育て、全国に出荷するノベルズグループの育成事業。上士幌の延与牧場をはじめとする3牧場を中心に、年間約1万4,000頭を出荷しています。
牛舎から一斉に飛び出す子牛たち
夜も明け切らない冬の早朝、凍てつくような寒さに牧場の空気は、ピンと張り詰める。その刹那(せつな)、「ヤアッ」というスタッフの掛け声が、牧場を包む静寂を打ち破る。開け放たれた牛舎のゲートからドドッと、子牛たちが一斉に飛び出す。牧場で育てられた牛たちで、出荷前に計量する別棟に駆け込んでいく。熱気で湯気が立ち込める。体重300-350キロ。この頃には、短い角も生え、肉牛らしい風格を帯び始める。次々と市場行きのトラックの荷台に乗せられる。
市場の需給バランスを下支え
誕生直後の子牛は40キロ前後。最初はミルクで育ち、管理に細心の注意が払われる。大きくなると、牧草や配合飼料が食べられるようになる。月齢9カ月前後で出荷され、こうした子牛は素牛(もとうし)と呼ばれる。ノベルズグループでは、年間約1万4,000頭の素牛を出荷。受精卵移植で生まれた黒毛和種、酪農家から買い受けた交雑種が中心。国内では近年、需給バランスの問題から肉用牛として肥育される素牛の市場価格が高騰しているが、素牛の安定的な供給の下支えが、育成事業の大きな使命。高度な育成ノウハウを実践と研究で培ってきた。
大きな可能性を秘めた素牛
牧場を発ったトラックは、音更のホクレン十勝地区家畜市場へと向かう。ここで1頭ずつ競りにかけられる。厳しい条件をクリアした牛たちが、全国の肥育農家に託される。まだあどけなさの残る子牛が、次代を残す繁殖牛や世界で人気のブランド牛となる可能性を秘めている。延与牧場牧場長の舟井臣伍は話す。「私たちが育んだ生命の輝きが、未来や世界につながっていく。だから、精いっぱい、子牛を世話します。育成には大きな夢があるんです」
十勝毎日新聞に掲載(2016年12月26日)
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