地域共生シリーズ⑦ 幕別駒畠地区に牧場新設
ノベルズグループの肉牛・酪農・食品の3事業の取り組みを多彩な切り口で紹介する記事広告「地域共生シリーズ」。連載の7回は、牧場新設の記者会見をレポートします。
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幕別町駒畠地区における大規模酪農牧場の新設に係る記者会見について
畑作と酪農が創る地域の明日-。
ノベルズグループは、幕別町駒畠地区における大規模な酪農牧場の新設を計画しています。幕別町役場で開いた2月23日の記者会見で計画を説明しました。
計画の特色を教えてください。
「ノベルズグループの酪農は、肉用牛の育成や肥育で培ったノウハウを生かして、生乳だけでなく、全国的に不足する黒毛和牛の子牛も同時生産します。また、併設する大規模なバイオガス発電所は、電力に加え、良質な有機液肥の消化液も地域に供給します」
なぜいま、牧場を計画しましたか?
「離農、貿易自由化、担い手不足、農業の経営環境は厳しいと言われますが、食文化に根付いた生乳や牛肉には一定の需要があり、畑作と畜産と相互に協力する『耕畜連携』、雇用創出などの経済効果に期待の声もいただき、総力を挙げて計画を推進することになりました」
建設予定地に幕別を選定した理由は?
「十勝では、酪農、畜産、畑作の農家が相互に補完し、堆肥の融通や農地の貸借など、いろいろ連携しています。ただ、幕別は酪農の構成比が低く、畑作向け堆肥が不足傾向にあることから、堆肥を酪農の新規参入が望む声がありました。結果、基幹産業の農業が生み出す付加価値が増大すれば、地域に経済波及効果もあるはずです」
もっと詳しく知りたいのですが。
「畑作経営がそうであるように、『耕畜連携』の形も多様です。飼料用のデントコーン栽培や消化液の利用について、農繁期前の3月上旬をめどに、地域を回って説明会を開く準備中です」
輪作体系はどう変わりますか。
「畑作経営の判断材料としていただくため、今春から実証実験に取り組む考えです。グループが清水町で建設中のバイオガス発電所が4月の稼働を目指しており、生産された消化液を畑に散布して、データを収集、分析、ご評価いただけるようにします。デントコーン作付委託は幕別で1,000haが当面の目標です。幅広く『耕畜連携』の可能性を探っていきたいと考えています」
なお、駒畠地区の牧場は、2017年内に一部で操業を開始する計画。グループでは、組織体制の強化へ、すでに採用活動を活発化させており、多様なスキルを持つ人財を広く募集しています。
幕別駒畠地区の牧場新設計画
- 事業主体:株式会社幕別デーリィファーム
- 住所:幕別町弘和106番地
- 用地面積:26ha
- 乳用牛頭数:4,300頭(2019年末)
- 生乳出荷量:47,000t(2020年)
- 従業員数:100人(2019年末)
- 工期:2017年から3カ年(2017年内に一部操業開始)
【 主な施設・設備】
・牛舎20棟
・堆肥舎1棟
・ロータリーパーラー(80ポイント)1カ所
・パラレルパーラー(20頭ダブル)1カ所
・バイオガスプラント(発電:2系統800kW、消化液:約280t/日)
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