地域共生シリーズ⑨ 「マイリトル・ガイドブック ice」
ノベルズグループの肉牛・酪農・食品の3事業の取り組みを多彩な切り口で紹介する記事広告「地域共生シリーズ」。連載の9回は、映画「マイリトル・ガイドブック ice」をレポートします。
十勝毎日新聞に掲載(2017年2月27日)
人間らしい十勝の暮らし、映画で世界へ。
企業も社会の一員であり、企業は事業を通じて、社会に貢献する責任を担うという「CSR(企業の社会的責任)」の考え方を大切に、ノベルズグループは、あらゆるステークホルダーとの共栄を目指す「地域共生」を推進。昨年は、短編映画「マイリトル・ガイドブックice(アイス)」の制作に協賛しました。
「はじめまして、ノベルズです」
年間60万人を超える旅客が行き交うとかち帯広空港。到着口の手荷物受付所にノベルズグループの広告看板が設置されている。広告は、愛くるしい子牛たちに囲まれた牧場の若手スタッフの写真をダイナミックに配し、「はじめまして、ノベルズです」との挨拶文が添えられ、新しい農業の事業モデルを展開する企業として、“若さ”や“斬新さ”をアピールしている。
この広告看板に目を留めた一人の男性がいた。「もしかしたら―。そう思って、ノベルズのホームページを検索してみました。『農業で世界に驚きと感動を』という企業理念に、自分の考えに近いものを感じ、映画にも賛同してもらえるのではないかと思ったのです」
この男性こそが、訪日外国人観光客を十勝に誘致する短編映画「マイリトル・ガイドブック」を手掛けた三十代の若手映画監督、逢坂芳郎さん。こうしてノベルズを知ったのは、2016年10月に公開に漕ぎ着けたシリーズ2作目の「マイリトル・ガイドブック ice(アイス)」が、まだ計画段階で、出演交渉やスポンサー集めに奔走していたころだった。
映画を通じて伝えることの意味
なぜ、今回の映画を撮ろうと思い立ったのか。幕別町出身の逢坂さんは思いを語る。「十勝は国内でもけっしてメジャーな観光地とは言えません。ましてや世界では、ほとんど知られていません。でも、自然にあふれ、一次産業が盛んで、人間らしい暮らしがある。あまりスポットが当たることのなかった地域の情報を映画を通じて映像で伝えれば、世界に広まっていくのではないか、と考えたのです」
シリーズ2作目はあえて、例年、観光客の少ない厳冬期にロケを敢行。台湾の若手女優ウー・シンティさん演じる海外の“旅作家”が、旅先で出会う人々との交流を通じて、地域の魅力を見出していくストーリー。サホロリゾートスキー場(新得)、「しかりべつ湖コタン」(鹿追)、糠平湖(上士幌)などの観光スポットや風物を美しく斬新に映像で紹介している。
日本で映画をつくる難しさ
高校卒業後、アメリカ留学した逢坂さんは、大学で映画を学び、帰国後は広告業界で外資系企業などのテレビCM制作の仕事をしながら、映画づくりの夢を追い求めてきた。「アメリカには共通の目的を持つ仲間が集まって、好きな映画を低予算でつくれる自由な空気がある。ところが日本の映画ビジネスは、商業的に難しさがあり、そう簡単に映画はつくれません。自分の撮りたいものを撮れるとも限りません」
幸いなことにシリーズ2作目は、首都圏に住む十勝出身の有志グループの後押しもあって、地元十勝の自治体や企業の協賛で制作が実現。広告費を投じて観客動員を図る劇場公開はせず、無料の動画配信サイト「YouTube」で配信。「万人受けするエンターテイメント性のある映画ではないですが、時間をかけて草の根で世界に広がってくれればと思います。冬が来るたびに視聴回数が増え、十勝を訪れる海外客が、じわじわと増えてほしいですね」と、逢坂さんは期待する。
私たちの企業理念を実現するために
『農業で世界中に驚きと笑顔を』という理念を掲げるノベルズグループだが、「こうした企業理念を実践するために、私たちは何をすべきか」。そう問い掛けるように話すのは、ノベルズグループのCSR活動を統括するノベルズ経営企画室長の名塚正之。「安全で安心な牛肉や生乳を安定供給する生産者の役割を果たすことで、雇用創出や定住促進の経済効果が生まれ、ひいては持続可能な社会の実現につながっていく。そして、企業としての器を大きく広げ、地域のコミュニティ活動や文化事業にも積極的に参画していきたいですね。それが、私たちの地域共生だと考えています」
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