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初めての北海道!新卒で地方移住した男子の一人暮らしで気をつけるべきこと
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公開日:2022年12月12日

初めての北海道!新卒で地方移住した男子の一人暮らしで気をつけるべきこと

北海道に移住したい!と思う人が最近どんどん増えてきて、実際に移住者しちゃう人が増えています。嬉しいですね。とはいえ、中には「こんなはずじゃなかった!」と感じることもあるようです。そこで今回は、はじめての北海道に新卒で移住しちゃったボクが感じた北海道移住の良さと大変さをお伝えします。

目次

十勝地方は、北海道移住の中でも人気都市なんです!

UIJターンという言葉が一人歩きしているように、最近は空前の地方移住ブームです。それに乗っかり、念願の北海道移住を決断した人も多いでしょう。実際、帯広市は日本でも有数の地方移住先として知られており、東洋経済新報社が発表した「住みよさランキング2022」で、2年連続の北海道内1位に輝いたほど。

なぜ十勝帯広市が人気かは以下の記事をご覧ください。

田舎暮らしは、仕事・住みやすさ・手厚い移住支援が決め手!北海道帯広市をおすすめしたい理由

先ずは、帯広市のある十勝地方は農業王国と呼ばれ、食料自給率は約1300%。海もあるので、農海産物が豊富ということで“食”がおいしいことが挙げられます。十勝平野という地平線の向こうが見えるほど、どこまでも続く大地と、その先にそびえる日高山脈という風景は北海道民ですら「真の北海道を見たいなら十勝へいくべし」と言わしめるほどなんです。

不景気どこ吹く風と農業生産額も右肩上がり上昇、農業マネーで潤う自治体運営のおかげもあり、公共サービスも充実しているという背景もあって「住み良さ……」で高評価を得ているというわけですね。

閑話休題。

ボクの体験記でしたね。

ボクは鹿児島県出身で、東京の大学を卒業し、新卒採用で十勝にやってきたのが2年前です。流行りの言葉で例えるなら「ボクは十勝地方に東京からIターン移住者」です。

移住から2年。牧場を運営する会社員として、現場を経験したのちに現在は人事部で仕事をしています。

もちろん、仕事は大変です。その点は多くの社会人2年目と同じ感覚でしょう。ただし、ボクの場合は東京から十勝というIターン。困ったことは多いかと思いますよね。

ですが、今のところ、人間関係や食で困ったことはありませんし、プライベートと仕事の両方が充実した移住環境だと感じています。まさにリア充です。

実はそんな充実した環境でも100%満足のいく生活ができているかと言われれば、そうではありません。いくら住みやすい場所とはいえ、もちろん少なからずギャップはありました。

そこで、今回は移住してからのギャップに苦しみたくない人のために、北海道移住する前に知っておくべきことをいくつかピックアップしてご紹介していきます。前置きが長くてすいません。

ちなみに十勝への移住メリットに関しては下記の記事を参考にしてくださいね!

地方移住ランキングで北海道1位の帯広をおすすめする理由

[ギャップ其の一]十勝は雪が少ないに騙されないで

「北海道=寒い&雪」という公式を掲げている方は多いでしょう。概ね合っていますが、少しだけ異なります。そうです。それが十勝です。

例えば、札幌や旭川などは日本海側にあるシベリア気団と日本海の水蒸気によって生まれた積乱雲が直に当たるので、豪雪地域となります。北海道の中でもこの2つの都市は冬の間はずっと雪が降っていますね。朝晴れていても、お昼に雪が降って、夕方晴れるといった具合に、雪が降る時間が多いというが実情でしょう。

そうした天候から「札幌の冬の景色は、どんよりしているイメージ」と例える人もいるほど。実際に札幌について話しているインタビューは以下です。

地方移住を機に起業して成功する人が増えています。十勝の課題「空き家」を解決する夫婦をインタビュー

一方、十勝地方(道東地方)はというと、北海道の中央部にそびえ立つ大雪山を始めとする様々な高い峰々が連なり、それが日本海側から来る積乱雲をせき止めています。ですので、道北、道央地方と比べると、比較的積雪の回数は少なく、晴れていることが多いです。十勝地方の天気が「十勝晴れ」と例えられるのはこういった所以があるからですね。つまりは、日高山脈が西からの雪雲を堰き止めているので、十勝では雪が降らないのです。

ここで安心してはいけません

つまりは、十勝で雪が降る時というのは、日高山脈や大雪山とった高い山々を超えてしまった、豪雪を降らせる雪雲が十勝に到着してしまったときなのです。

ラッキーパンチのように、年に数回、信じられない量の大雪が降り積もります。一夜にして窓の外の風景がガラリと変わってしまい膝の高さまで雪が積もってしまったり、ひどいときは玄関のドアが開かないほど降ることだってあるんです。

実際、2022年の2月に降った大雪では、道路の除雪が間に合わず、お昼頃にようやく出社したなんてこともありました。

十勝で生活する際に「まだ雪が降っていないから」といって雪かきスコップや氷解道具の準備を怠っていると痛い目を見ます。何事も早め早めに準備をしておくに越したことはありませんね。

ちなみに雪対策は、長靴とスコップ、氷塊スプレー、ゴムハンマー(タイヤに付いた雪を落とす時に使用)を購入することをおすすめします。

[ギャップ其の二]十勝は雪がないのにマイナス10度の世界

確かに十勝は雪がふる回数が少ないです。2021年の12月は雪が降らず、雪景色のないお正月を迎えましたから。

これに騙されると大変です。雪は降らずとも寒さしっかり冬なのです。特に寒いのが朝晩で-30℃まで気温が下がることもあります。

特に晴天の朝は気をつけてください。日中は太陽光線で暖められるので、地面の温度はどんどん上がります。しかし、夜になると太陽からの熱が得られません。夜、雲が出ているとエネルギーは宇宙空間に出ていきませんが、よく晴れた日には地面は放射によりどんどん冷えていきます。これが放射冷却です。つまりは、晴れている日こそ寒いんです。間違えました。肌が痛いほど冷え込みます。

十勝の人は冬に雪が降ると「今日は暖かいね。だって雪が降っているから」と驚愕の会話をしているのに驚くこと間違いありません。

また、気温といえば十勝は恐ろしい地域です。北海道の夏といえば、涼しくて過ごしやすいと思われている方が多いと思います。ところが、それも黄色信号。十勝地方は5月のGW時点で気温30℃を超えることもあります。8月中旬までそれくらいの暑さが続くことがあり、扇風機だけではなかなか耐えることができない気候が続きます。特にここ2~3年で夏の気温がぐっと上がってきたそうで、昔から住んでいる地元の人もだいぶ音を挙げていました。

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[ギャップ其の三]車が無いとどこにも行けない不便さ

帯広市はランキングにも載るほどなので、比較的知名度のある都市だと思います。しかし、それ故、公共交通機関が充実していると思われている方も多いようですが、それは間違い。

残念ながら、帯広では車が必須です。もちろんバスや電車も通ってはいますが、東京や札幌に比べると本数はグッと少なく、到着までの距離が長く時間もかかります。ほとんどの人は一人一台、車を所有しています。駐車場が無料の物件も多いからですね。

また、帯広や十勝で車を持つとなると対策をしなければならないのが、「冬道運転」です。移住者の多くが恐怖するのが路面凍結した道路です。別名「ブラックアイスバーン」です。アスファルトの上の雪が昼に溶けて、夕方凍ります。するとアスファルトの黒色が見えるので、「雪がない?」と錯覚するのですが、実はツルツルの氷なんです。こっれがブラックアイスバーンと言われる所以です。

例え、昼間であっても気をつけてください。朝晩-30℃まで冷え込むので、雪も氷へと変貌します。ただし、この場合「ホワイトアイスバーン」とは言わず、ただの「アイスバーン」ですので表現にお気をつけください。

「スタッドレスタイヤに履き替えるんですよね」と思われた方は間違いです。氷は滑るものですから。出勤や通学の際は、時間に余裕を持って行動することを心がけてください。冬の道路はゆっくりじっくりが原則です。通勤時間は夏の2倍は見積もっておくと安心です。

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[ギャップ其の三]西日本へのアクセスの悪さ

これは、ボクが鹿児島出身ということで個人的に感じたことですが、西日本へのアクセスの悪さもデメリットとして挙げられるかも知れません。

実家の鹿児島県に、年に一回は帰省しているのですが、鹿児島までのアクセスがとことん悪い…。それは鹿児島だからでは?と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。順に説明していきましょう。

まず、十勝には「とかち帯広空港」と呼ばれる空港があります。こちら東京や大阪に飛行機が飛んでいると思いきや、まさかの東京にしか定期フライトがありません。(中部国際空港には8月の一ヶ月間のみ季節便あり)

要は西日本に行くときは飛行機の乗り換えが必須なんです。直行便に比べて費用がかかるのもあるんですが、僕はせっかちな人間なので、乗換便も合わせて何時間も座ったままなのは少し苦痛に感じてしまいます。これをご覧になった関係者の方々、ぜひ西日本への直行便のご検討をお願いいたします(笑)

ただ、西日本へ行く際に、東京で乗り換えをする方に対して、各航空会社が乗り継ぎ割引を適応していることもあります。時期にもよりますが、割引率が60%を超えることもありますので、気になる方は各航空会社のWEBページを確認してみてください。

また、駐車料金は無料です。意外と駐車場代も数日間となるとばかになりません。こういった細かいところで費用が抑えられるのはとてもありがたいと感じています。

田舎暮らしは、仕事・住みやすさ・手厚い移住支援が決め手!北海道帯広市をおすすめしたい理由

いかがでしたか。今回は少し趣旨を変えてみて、十勝で暮らす時の道外移住者のギャップを紹介してきました。多くがボクの感じた個人的な見解です。

やはり北海道ということもあって雪や寒さに関する悩みが付き物ですね。ただ、これは慣れが一番です。一年乗り切れば、どうするべきかはわかってきます。ですが、それ以上に十勝の良さがいっぱいあるので、多くのギャップは嫌になるほどでもなく、東京や都会の友人・知人への土産話や酒の肴となるくらいですので安心してください。

十勝帯広は、食べ物は美味しく、豊かな自然や温泉も多く、イベントも盛んに開いており十勝の環境に飽きることはないでしょう。人間関係もあっさりしている人が多く、人との距離感が付かず離れずの方が多い印象です。そんないい意味で我関せずな環境もボクは気に入っています。

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創業以来、北海道・十勝を拠点に、持続可能な農業経営を追求しているノベルズグループでは、現在、酪農牧場、肉牛牧場(肥育牧場、育成牧場)で正社員を募集しています。北海道内で12牧場、山形県(酒田市、最上町)で3牧場を経営しており、各牧場では異業種&移住転職を果たした仲間が、数多く活躍しています。業界未経験の方、移住先での仕事の選択肢を検討中の方は、気軽にご相談ください。「ノベルズウェーブ」ではそんな皆さんに役立つ情報を提供するほか、「ノベルズグループ採用サイト」では、現在募集中の求人情報を紹介していますので、併せてご参照ください。

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