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帯広の人口が北海道内5位、道東1位となったわけ
移住の豆知識
公開日:2023年6月15日

帯広の人口が北海道内5位、道東1位となったわけ

今回のノベルズウェーヴでは、帯広市の人口変動の歴史と道東1位への逆転劇!なぜ帯広は釧路を抜いて人口ランキングで首位になったのか?をお伝えします。

目次

帯広の現在の人口と推移

帯広市のホームページによると、帯広市の現在の人口は163,181人、世帯数は90,195世帯となっております。

帯広に依田勉三率いる晩成社が入植した明治16年の人口はなんと27人、世帯数は13でしたが、大正9年に実施された第1回国勢調査では、人口16,081 人、世帯数3,084にまでなりました。

昭和8年になると、帯広町は市制施行により帯広市となり、つづく昭和10年の国勢調査では、人口35,695人、世帯数は6,980となります。

昭和32年には、帯広市、川西村、大正村が合併したのち、昭和35年の国勢調査ではじめて人口が10万人を超え、人口は100,915人、世帯数は23,312となりました。

その後も、自然増により人口は増え続け、一時は17万人を超えましたが、平成13年以降は、減少傾向に変化していきます。ここで、人口の「自然増」と「社会増」について説明しましょう。人口の変動には死亡数と出生数の差による「自然増減」と、流出数と流入数の差による「社会増減」の二つの側面があり、これにより出生数が多い場合は自然増となり、流入数が多い場合は社会増となります。

平成20年になると、ついに帯広市の人口は17万人を割り、168,970 人となります。一方で世帯数は増え続けており、平成26年では、人口168,843、世帯数85,016となり、一世帯当たりの人口は、2人を割りました。

釧路を逆転し、道東1位となった理由

このように聞くと帯広市の近年の人口は減少傾向にあるように思えてしまうかもしれませんが、実は周りの市町村と比べるとそうでもないのです。

というのも、2020年にそれまで道内で5番目に人口が多かった釧路市と、6番目の帯広市の人口が逆転したのです。両市とも減少傾向にあったのですが、釧路市に比べて帯広市の減少ペースはゆるやかであり、それによって帯広市が追い抜いた形になります。

こうした状況の背景には、釧路と帯広の産業の違いがあります。釧路市は戦後、水産、石炭、紙・パルプの3大産業を柱に急速に発展していったのですが、1980年以降は水産資源の減少や炭鉱の閉山で地域経済は低迷してしまい、道央圏や首都圏への人口転出が増えています。

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一方の帯広市は、前述の通り、平成13年(2001年)以降は減少傾向だったのですが、十勝地方ではここ数年、基幹産業である農業が堅調に推移しており、このことが比較的ゆるやかな人口減少につながっています。

十勝管内の2020年度の農畜産物取扱高は3,456億円と、過去最高だった2019年に次ぐ2番目の水準となっております。このように、農業を中心とした、周辺産業を含めての産業基盤がしっかりしていることが十勝の強みなのですね。

また、帯広市の人口ビジョンによると、振興局別の人口増減率(2010年~15年)で、十勝管内はマイナス1・5%ですが、プラス1・4%の石狩管内に次いで低くなっています。これは釧路のマイナス4・4%と比べると明らかですね。これにより、十勝管内では札幌圏や首都圏への人口流出は続いてしまっていますが、一方で、周辺の釧路、オホーツク、日高、上川などからは転入超過が続いている結果となっております。

帯広の人口は微減だが、社会増となる理由

帯広市人口は微減となっておりますが、「社会増減」として考えるとそうでもないのです。

先ほど説明した通り、社会増とは転入数が多い状態のことを言います。総務省がまとめた2022年の人口移動報告によると、十勝管内では帯広、士幌、上士幌、中札内、大樹の5市町村が、転入者数が転出者数を上回る「転入超過」となりました。なかでも帯広市の転入超過数は96人と、道内の自治体の中で7番目に多い結果となりました。

管内全体では転出者数が転入者数を上回る「転出超過」の傾向が続いている中で、帯広市は3年連続で転入超過を維持することとなりました。市によると、コロナ禍により、転出傾向が抑制されていた状態は再び以前のようになりつつある一方で、20代の若い層を中心に、Uターン就職などで転入してくる傾向が比較的堅調で、転入超過につながったといいます。市の企画課は食関連産業を中心に雇用が創出されているとして「人の流れが戻りつつある」とみています。

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このように、帯広市では農業や食に関連した産業の強固な基盤があるおかげで、人口の流出を防ぐどころか、むしろ流入を促すことができているのですね。

住みよさランキングで北海道1位

そんな帯広市は、昨年度、東洋経済新報社が独自に発表している「住みよさランキング2022」において、2年連続北海道内でNo.1を獲得する結果となっています。

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というのもやはり、農業王国と名高い農業の盛んさもさることながら、実は農業をも上回る農業生産品を原料とした製造品出荷額の高さと安定性から、景気低迷にかかわらず安定した経済状況が大きな魅力でしょう。

また、仕事は農業だけでなく、十勝の商店数は4000軒以上もあり、人口に対する件数は北海道でトップクラスとなっているなど、上述した食品の製造業も含め、農業だけでない働き口が多く見つかることが、転入の増加傾向や、住みよさの原因となっていると考えられます。

十勝帯広は、今北海道内で一番勢いのある地域といっても過言ではないことがお分かりいただけたでしょうか。そのほかにも、「十勝晴れ」とも形容される晴れやかな気候や、区画整備の行き通った市街地など、帯広にはたくさんの魅力があります。みなさんぜひ、一度足を運んでみてくださいね。

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