二拠点生活=デュアルライフってどうなの？成功の秘訣とは。
二拠点生活（デュアルライフ）という言葉が浸透しています。最近では、仕事や家族の事情などで複数の場所を行き来する人が増え、デュアルライフを送る人も多くなってきました。今回の記事は、そんなデュアルライフを送る人たちの成功の秘訣をお伝えします。
二拠点生活=デュアルライフとは
みなさんは二拠点生活=デュアルライフという言葉を聞いたことがありますか？二拠点生活とは、ざっくり言えば「都会」と「田舎」の2つの拠点を行き来する生活スタイルです。ただし、「移住」とは違って現在の生活拠点をそのまま残しつつ、地方にセカンドハウスを構えて暮らすことができるのが二拠点生活の特長です。
そういわれると、なんだか軽井沢や伊豆といった、いわゆる別荘地に別荘を持ち、休暇を過ごすというような、富裕層やリタイヤ層のみの特権に聞こえるかもしれません。しかし、今注目されているのはそのような一部の人だけが享受できていたものではなく、20代・30代のビジネスパーソンが始めている新しい生活様式です。
二拠点生活に注目が集まる背景には都心回帰の影響からの反動があると考えられています。近年は共働き世帯が増加した結果、夫婦の仕事や子育ての利便性を優先し、都心部のより便利な立地の住まいを選ぶ傾向は年々高まってきています。
しかし、都会での合理的な生活になんとなく物足りなさや疲れを感じ、都会とは全く違う環境に、心のゆとりの持てる時間・空間が欲しいと感じるようになる、といったような心理に共感する人も多いのではないでしょうか。
また、最近では家族間や職場以外にも貢献できる場や、ビジネスパーソンとしてではないところでの多様な人とのかかわりや居場所を求める人も増えてきています。
このようなさまざまな背景が、都会だけの生活から離れ、デュアルライフを求めるきっかけになっていると考えられます。
二拠点生活の理想と現実
しかし、そんな都会と田舎のいいとこどりのような二拠点生活ですが、すべての人を満足させるような理想の生活というわけではありません。
まず直面するのが、物件の維持問題です。いくらリーズナブルに始められるといっても、それなりのお金がかかるのは確かです。その上、住む家が二つになればその維持の手間も２倍になります。掃除の時間も倍かかりますし、ごみ捨てなどはそれぞれの地域でルールが違ったりするとますます面倒になります。
さらには交通費の問題があります。都心と田舎を行き来するのですから、当然それなりの時間やお金がかかります。幸いなことにテレワークが当たり前になった今では、職場によっては比較的自由に行き来することができるかもしれませんが、二つの拠点を維持することを考えれば、やはりそれなりのコストを割くことになるでしょう。
こうしたことは多少の工夫はできるかもしれないものの、二拠点生活をする上で避けられない問題です。二拠点生活を続けられるのはそれを覚悟できる方のみだと思います。しかし、幸い現在は上記のように気軽に始められるような選択肢がたくさんあるので、まずはお試しで検討してみるのもいいでしょう。
二拠点生活を成功させる秘訣
では、二拠点生活を成功させるにはどのようなことが必要なのでしょうか。それは「過度な期待を抱かない」ことです。
というのは決して、「夢を見てはいけない」ということではなく、はじめから目的や拠点をのすべてを整えようとして挑むのではなく、少しずつ自分のやりたいことや向いているスタイルを「開拓」していこうとする気持ちのほうが、気おくれせず楽な気持ちで続けられるということです。
特別に強くやりたいことやスタイルを持っている方でないならば、まずは、その土地で行われる様々な行事やイベントに参加したり、DIYや畑仕事の体験などを通じて、自分に合う趣味やコミュニティを探してみるのがいいでしょう。
二拠点生活で十勝ってどうなの？
二拠点生活というと、取り沙汰されるのはやはり千葉や栃木などの東京近郊の地域です。そんななかで北海道・十勝というと、まず行き来に航空機を使わなければならず、その時点で敬遠してしまう人が多いのではないでしょうか。
しかし、十勝にはほかの地域にはない魅力がたくさんあります！ まず、やはり国内でも最高レベルの農業基盤をもとにした食の充実です。十勝では、野菜や卵、肉に魚といった幅広く品質の高い食材が、東京で同じものを買うよりも安く、何よりも新鮮な状態で手に入ります。このようなうれしさは十勝ならではです。
また、十勝では大自然も堪能できます。「十勝晴れ」とも呼ばれるほど、澄み切った青空の日が多くを占める恵まれた気候のほか、夏は涼しく、冬も道内のほかの地域と比べたら積雪も少なく、過ごしやすいのが魅力です。さらに最近人気になってきているのが、農業バイトです。「１日農業バイトデイワーク」という農家と求職者を１日単位で結び付けてくれるサービスを活用することで、会社員をしながら休日だけ農家で働く、ということができます。農家での仕事は大変ですが、食糧生産に貢献するという都会では得られない充足感を得ることができるでしょう。
そして、現在十勝では移住者を支援するための様々な支援制度が充実してきています。なかには、二拠点生活希望者でも受けられるような補助金制度もあります。十勝での二拠点生活が少しでも「あり」と思ってくれた方は、ぜひたくさん調べて検討してみてください。
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