Iターンとは?流行りの地方移住でよく聞く、U・I・Jを解説しちゃいます
最近、Iターンや地方移住に関する記事や話を目にしたり、耳にしたりすることはありませんか。わかっているようでよくわからない人も多い、地方移住やIターン、さらにUターンやJターンなどについて解説していきます。
Iターンとは?
Iターンとは、一般的に生まれ育ったエリアで働いた後、出身地ではない場所に移住して働くことです。移動の仕方が一直線であるため、このように呼ばれています。
なぜ、地方へIターン移住して仕事をするのか?
いま住んでいるエリアを出て、地方へ「Iターン移住」して働く人は少なくありません。なぜ、そのような働き方を選ぶのでしょうか。
その理由は人によってさまざまですが、理由のひとつに挙げられるのは、「自分の理想とする生き方を求めて」というもの。生まれ育ったエリアでないからこそ、新しい一歩を踏み出しやすい、と考え方もあるようです。
IターンとUターンの違い
勘違いしている人も少なくないのですが、IターンとUターンと違います。
●Uターンは
自分が生まれ育った地元を出て、都会などで働いたあと、自分が生まれ育ったエリアに戻ることですが、Iターンは自分の生まれ育ちとは無関係なエリアに移住することを指します。
●Jターンにもついて
地元に帰ってくるUターンに対し、Jターンは地元ではないものの、地元に近接したエリアや、出身県に近い場所に移住することを指します。
Iターンのメリットは?
●満員電車のストレスから解放される
都会で仕事をしながら暮らしていた人が、地方へのIターン移住で得られるメリットのひとつがこれです。
都会での多くの人が日々、満員電車に揺られながら通勤しています。それは都会生活の宿命といえるものです。少しでも満員電車を緩和しようと、鉄道会社などが時差通勤を呼びかけていますが、特に東京圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)では人口が密集しているだめ、残念ながら大きな効果はあまり出ていないといっていいでしょう。
その点、地方へIターン移住すると、ほとんどの場合、満員電車での通勤から解放されます。満員電車によるストレスや、「満員電車に押し込められ、会社に着いたときにはくたくた」といった状況から解放されるはずです。
●都会ではできない経験ができる
地方移住すると、自然に囲まれるなかで生活ができたり、海や山、田園などを日々、目にしたりすることで心が癒されやすくなります。
ほんの少し足を伸ばせば、アウトドア体験ができたり、キャンプや釣り、サーフィンやハイキングが楽しめたり、都会に暮らしているときよりずっと簡単に、自然の魅力を感じることができるでしょう。
また、地方ではお祭りや地域活動なども盛んなことが多く、近所付き合いが希薄になりがちな都会と違い、交流を深めやすい環境にあります。
アウトドアや自然体験にしても、人付き合いにしても、地方在住なら都会生活ではなかなか得られない経験ができるでしょう。
●地方のほうが物価が安い
地方暮らしの魅力のひとつが、物価が安いこと。特に食費をはじめとする生活費は、都会暮らしに比べて、抑えられるのではないでしょうか。
地方によっても違いますが、地産地消などもあり、米や野菜、肉や魚、果物など全般的に都会より安く手に入るのではないでしょうか。
また、都会に比べて地価が異なるため、土地を購入して家を建てる場合はもちろん、住居を借りる際の家賃も、都会とは比較にならないくらい抑えられるケースが少なくありません。
生活費や住居費を抑えられるのは、地方在住の大きな魅力といっていいでしょう。
●子育てがしやすい
豊かな自然に恵まれた地方では、子どもを伸びのび育てやすいのではないでしょうか。都会では、子どもといっしょに体を思いっきり動かして遊べる場所が、なかなか見つからないことも少なくありません。
しかし、地方ではそのようなことはほとんどなく、サッカーや野球、ドッジボールや鬼ごっこなど、からだを思いっきり動かして遊べる場所に事欠きません。
広々とした自然のなかで、子どもをのびのび育てたいから、地方暮らしは大きな魅力です。
Iターンのデメリットは?
●Iターン先の風土や雰囲気になじめない
地元に帰ってくるUターンと違って、ほとんど知り合いがいないエリアへの移住となるのが、Iターン。知り合いがいない場所で、新たなチャレンジをするのはとても魅力的ですが、人によっては知り合いがほとんどいないことがつらくなる場合もあります。
新たな土地が気に入って、楽しい日々を過ごしていければいいのですが、みんながうまくいくとは限りません。なかにはそのエリアの風土になじめなかったり、気を許せる知り合いがなかなかできなかったりする人もいるでしょう。
そのような残念なことにならないためのポイントを、お話しします。
Iターン移住を成功させる5つのポイント
●Iターン先の地域を十分に下調べする
なにごとも準備が肝心、とよくいわれますが、これは「Iターン移住」にも当てはまります。Iターン移住するエリアがどんな地域なのか、調べてみるのがいいでしょう。
その地域がテレビで紹介されているのを見て、Iターン移住先を決める人もいますが、テレビでの印象だけを頼りに移住してしまうと、引っ越し後「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
インターネットを活用して調べるのはもちろん、実際に足を運んで、どんなエリアなのか、どんな人が住んでいるのかなど、自分の目で確かめてみるのがいいでしょう。
また、下調べの際、できれば地元の宿に泊まったり、近くの飲食店などを利用して、従業員 の方など、地元在住の方に話を聞いてみるのもおすすめです。
●仕事をしながら移住の準備をする
いまの仕事は忙しいから、と仕事を辞めてから、地方移住するための準備をしようとする人もいますが、これはあまりおすすめできません。
なぜなら、地方移住には何かとお金がかかるからです。引っ越し費用だけでなく、下調べのための交通費や宿泊費をはじめ、何かとお金が出ていきます。
それに、どれだけ準備したつもりでも、引っ越したら引っ越したで、「あれがこれがない」となることが多く、移住の前後は出費がかさむもの。
Iターン移住するにしても、できればギリギリの時期まで働き、収入を得ながら、移住計画を進めるほうがいいでしょう。
●応募する企業の情報を集める
地方に移住して働くわけですが、応募先の企業についてしっかり情報を集めることも重要です。
移住してから、そのエリアの風土に合わない場合も残念ですが、応募先の企業に勤めはじめてから「待遇が不満」となってしまうのも悲劇です。
最低でも4〜5社程度はピックアップし、年収や厚生年金、福利厚生などをリサーチしておきましょう。
●自分にマッチする仕事を探す
待遇面とともに重要になってくるのが、自分にマッチしている仕事かどうか、という点。Iターン転職、Iターン移住の場合、エリアやその地方の人の特徴などは調べるほうに集中し、肝心の仕事内容を精査せずに決めてしまう人がいます。
そうなると結局、Iターン移住がうまくいかない方向へいきやすいので、業務内容もきちんとチェックしましょう。
初めての就職ではなく、転職となる場合、現在と同じ職種か、これまでのスキルを活かせる仕事をできるだけ選ぶことで、ストレスも軽減されるでしょう。
●家族の意見にしっかり耳を傾ける
Iターンを実行するにあたって、「一人でなく、家族とともに」という人も少なくないでしょう。その際、家族の意見をしっかり聞き、家族の同意のもとでIターン移住を決めることが大切です。
自分は移住するエリアを気に入り、マッチする仕事が見つかったと喜んでいても、家族が満足していないなら、Iターンが成功したとはいえないでしょう。
残念なことに、家族の賛同を得られないまま、Iターン移住を決める人もいて、そのようなケースでは家族仲が悪くなったり、家族の笑顔が減ってしまうこともあります。
特にお子様の場合、仲良しの友達と別れることになり、それが大きなストレスになることもあるので、事前によく話し合うのがいいでしょう。
また、都会では電車やバス、自転車や徒歩でも移動が多かったかもしれませんが、地方ではたいてい、車が移動手段となります。それも家族の分の車も必要となるケースがほとんどです。家族の免許の有無、費用についてもよく考えておきましょう。
Iターンでの就職・転職の方法
Iターンにあたって、就職・転職先を探す主な方法を2つご紹介します。
●ハローワークで探す
ハローワーク(公共職業安定所)は、仕事を探している人や求人事業主に対し、無償でさまざまなサービスを提供するため、国(厚生労働省)が運営しています。
ハローワークは全国各地に500カ所以上あり、どこのハローワークを利用することも可能。土曜日に開いているハローワークもあるので、会社勤めで平日はなかなか行けないという人も便利です。
また、インターネットからも利用でき、全国各地で受け付けた求人をハローワークインターネットサービスから検索できるので、Iターン移住にも大いに役立ちます。
●地方特化型転職サイトで探す
ハローワークの他に、全国各地の求人情報を提供しているサービスには一般企業が運営しているものもあります。
また、特定の地方の転職情報を掲載している「地方特化型転職サイト」もあるので、それらを活用するのもおすすめです。
たとえば、求人マッチングWebメディア「TCRU(ティクル)」。これは、十勝の会社と人材を結びつける求人Webメディアで、都市部に住む地方移住に興味のある人や、地方の仕事を副業(リモートワーク)として請け負いたい人に、役立つ情報を届けます。5月1日オープン予定。
もし、Iターン移住に関心があるなら、本コラムを参考に、地方移住・転職の成功に向けて、さあ、新たな一歩を踏み出してみませんか。
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