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40代の田舎暮らしは仕事が心配!家族移住者の実態を紹介
移住の豆知識
公開日:2022年3月14日

40代の田舎暮らしは仕事が心配!家族移住者の実態を紹介

「東京時代に比べて、家族と過ごす時間が数倍になりました。妻には『なぜ毎日こんなに早く帰ってくるの』と驚かれました」と話すのは、40代で地元北海道十勝にUターンしたAさん家族。さらに、「新天地で挑戦したかった」と40代手前で異業種「酪農業」に転職したBさん。2人が決断した田舎暮しという選択を追いました。

目次

田舎暮しがトレンドに!

Aさんは、十勝帯広市出身。大学卒業後に上京し、出版社で20年勤めた後に、東京で結婚した妻と子どもの3人でUターン※をしました。20年以上暮らした大都会から、故郷とはいえ人口16万人の小都市に移り住んだ理由は「娘を自分の育った環境(田舎暮らし)で育てたい」という夢だったそうです。

※Uターン:生まれ育った故郷から進学や就職で都会へ移住した後に、故郷に移住すること

田舎暮しの実現は、社会的な生活環境の変化も後押ししてくれました。新型コロナによる影響で働く環境が激変。リモートでの打ち合わせや商談が当たり前となり、「田舎暮らし」を希望する人がコロナ前よりも増えているといいます。

情報誌『田舎暮らしの本』によれば、毎年発表している「住みたい田舎ベストランキング」のなかで、『前年に比べ移住者数が増えている』と回答した自治体は27%、『同程度』が43%。移住相談件数に関しては『増えている』38%、『同程度』39%と移住への関心は高く、実際に相談するなど行動に移す人が増加しているそうです。

田舎暮らしといえば、定年退職したシニア層がほとんどでしたが、最近では地域おこし協力隊や空き家バンクといった制度化により、若年層の地方移住者が増加傾向にありました。そこに、コロナ禍の生活スタイルや働き方の変化が、田舎暮らしをぐっと近づけているようです。

とはいえ、退職金をもらい、年金生活が可能なシニア世代と違って、若年層は仕事や収入、子育て環境といった不安要素が残るのも事実でしょう。

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40代でも仕事探しの不安はなかった

そんな不安を解消するのが国や自治体の制度です。

実際、Aさんが「幼稚園授業料や中学生までの給食費、高校生までの医療費が全て無料になったことも移住のきっかけになりました」と話すとおり、自治体によっては無料の塾や移住者向けの住宅支援制度など、何かとお金がかかる子育て世代には嬉しい手厚い支援をする自治体も増えています。

Aさんは、編集業という仕事柄、帰宅は深夜近くとなり、子育て参画ができず、奥様に任せっきり。地域の幼稚園も定員オーバーで入れず、私立園に通わせていたことで、出費もかさんでいました。その悩みを解消したのが、2019年から始まった、前述の幼児教育・保育の無償化です。そこで、次に課題となったのが仕事の確保でした。

当然、地方では職種に限りがあり、Aさんが希望する出版職は少なく、見つけても会社規模が小さく収入面での差額が大きく、決断には至りませんでしたが、転職エージェントに相談すると意外な転職先が浮かび上がります。

「メディア関連で仕事をしていた人であれば、会社の広報業務はいかがでしょう」との一言が活路となりました。

田舎暮しだからこその固定費大幅削減!

職種の幅が広がったことで、いくつかの会社が転職先として浮かび上がります。それでも、現状(東京)の給与を維持する会社は見つかりません。ですが、東京と北海道では給与のみならず、生活水準も違います。そこで、東京での家賃や光熱費、幼稚園費などの固定費を計算し、具体的にどのくらいで生活できるかと試算しました。

ちなみに、AさんのUターン先である帯広市の平均年収(総務省数値から算出)は約300万円。北海道の179市区町村の中で50~60位、全国の平均年収からは100万円ほど下回ります。

実際、Aさんの当時の年収は700万円弱、エージェントから紹介される案件は450-650万円とAさんの年収を上回る案件はありません。

ただし、Aさんが暮らしていた都内23区の2LDK(75平米)家賃が16万円。私立幼稚園費は毎月10万円弱です。一方で、帯広市の2LDK(75平米)の家賃相場は5-8万円と東京の半額から3分の1程度、幼稚園費は無償ですから、約20万円(年間240万円)の固定費を削減できます。

つまり、例え年収が100万円以上下がっても生活費の負担は東京同様かあるいは、それ以上に軽減できるのです。一つだけ懸念は、帯広市や北海道の地方都市での生活に自動車は欠かせませんから、自動車購入費と維持費がかかるのを忘れてはいけません。

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憧れの田舎暮しでストレスフリー

あとは、医療・教育体制ですが、16万人くらいの都市であれば、小さなクリニックや歯科医から病床500以上の総合病院もあります。教育面も東京の大学へ進学するための塾や進学校もあり、子どもの将来の幅が狭くなることもありません。ただし、大学進学時に親元を離れて暮らさなくてはならないことだけでは覚悟しておく必要がありそうです。

その他、日常の買い物もスーパーマーケットやコンビニエンスストアが点在しているので安心。電車通勤ではなくなるので、お酒を飲む機会は若干減るかもしれません。

もっと田舎暮しが良いという人もいるでしょう。その場合は、帯広市の周辺町村に住めば、さらに自然が近く、自宅前に大草原が広がる家(土地付き一軒家)がおすすめです。バスで帯広市内の高校へ通うこともできますし、お父さんが帯広市で働いていれば、一緒に通勤・通学もできます。東京近郊から電車で2時間(往復4時間)ということもないのでご心配には及びません。

ただし、年に1~2度は大雪で通勤・通学が間に合わないこともありますが、そこは東京の台風直撃時と同じですね。

移住して1年が過ぎたAさん。

冒頭の「東京時代に比べて、家族と過ごす時間が数倍になりました~」との通り、移住で生活が一変したAさん。

夕方18時には、家族と食卓を囲み、休みの日には車を30分から1時間走らせるだけで広がる大自然で、釣りやキャンプを楽しみ、週末の夜は友人たちと近くの公園で、持ち寄った北海道の食材でBBQをするのが当たり前となったそうです。

「一軒家を持っている人も多く、夏の夜はそこかしこでBBQの匂いがしてきますよ」(同)。

40代を前に単身で田舎暮しをはじめたBさんの場合

一方で、40代を前に福岡市から移住してきた単身者のBさん。福岡で生まれ育ち、前職は県内のプロパンガス会社で営業兼修理スタッフとして働いていました。

幼い頃から“挑戦”の二文字が大好きで、小学生から高校卒業まではピッチャーとして野球に没頭。社会人になってからは「先輩・上司・お客様からの要望に応えることが生き甲斐でした」と応えるBさんの好きな言葉は「挑戦」です。

「頼まれることはありがたい」(Bさん)との思いから、仕事の依頼や配置転換など全てを受け入れてきました。そんな中、いつしか「もっと大きな挑戦をしたい」との思いが芽生え、その気持ちが日に日に増し、異業種への転職を決めたそうです。

その答えが、日本列島の九州とは真逆の場所に位置する北海道でした。そして新天地(新たな職場)として選んだのが、畜産業を営むノベルズです。

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仕事はガス会社営業から酪農へ

北海道=農業というイメージから職を探す中、「どうせなら規模の大きいところで働きたい」と考え、インターネットで検索し、真っ先に北海道のメガファームである株式会社ノベルズが浮かんできたからです。

Bさんが働くノベルズは、北海道十勝地方を中心に10牧場以上を運営する肉牛と酪農など畜産に関わるあらゆる業務を総合的に手掛ける数少ないメガファームです。

転職した理由を聞くと「前職では生活インフラに関わる仕事を経験したこともあり、もっと人の役に立つ仕事がしたいと思い、人が生きる上で欠かせない『食』に関わる仕事を探す中で、農業→畜産業と絞っていきました」。

移住から1年。福岡に比べて心地よい夏の気候が過ごしやすいと話すBさん。「何より、雄大な北海道の景色が心を落ち着かせてくれます。少し車で走るだけで、慣れない環境でのストレスを忘れさせてくれています」。

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牧場で働くなら、ノベルズでチャレンジ!

創業以来、北海道・十勝を拠点に、持続可能な農業経営を追求しているノベルズグループでは、現在、酪農牧場、肉牛牧場(肥育牧場、育成牧場)で正社員を募集しています。北海道内で12牧場、山形県(酒田市、最上町)で3牧場を経営しており、各牧場では異業種&移住転職を果たした仲間が、数多く活躍しています。業界未経験の方、移住先での仕事の選択肢を検討中の方は、気軽にご相談ください。「ノベルズウェーブ」ではそんな皆さんに役立つ情報を提供するほか、「ノベルズグループ採用サイト」では、現在募集中の求人情報を紹介していますので、併せてご参照ください。

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