農業で世界中に
驚きと笑顔を

「現在勤務する会社に入社したい！この会社で雑誌を作りたい！
という思いだけで、大阪から十勝への移住を決めました。

もともと本屋に何時間も居座るくらい雑誌が大好きでした。大学時代は、アルバイトを掛け持ちしてお金を貯めては旅行をするといったことが趣味だったので、旅本やカルチャー、ライフスタイル関連の雑誌を読みあさっていましたね。

だから自然と、観光地を紹介するだけではなく、その土地の歴史やその土地に住む人しかわからない魅力を伝えられる雑誌を自分自身で作ってみたいと考えるようになりました。

就職活動では東京の出版社を受けたこともありましたが、本当に良い旅案内の雑誌を作るなら、実際にその地域に住んでいる人が作る雑誌の方がおもしろいものが作れるだろうと考えて、就職先を東京から日本全国へと広げて面接を受けるようになりました。

その時に出会ったのが、弊社が発刊している季刊誌「northern style スロウ」です。

はい。私の中で重要だった「旅先の本当に良い魅力や情報を、全国に伝えられる雑誌を作りたい！

という夢を、この会社で叶えられるかも！と思ったんです。内定をもらうまで北海道に来たことはなかったのですが、「これだ！」と直感しました。

実は私にとって十勝とは、スーパーに売っている「十勝ヨーグルト」しか、ほぼイメージがなくて（笑）。やりたいことができるなら、生活する場所はどこでもいいと思っていたので、特に十勝に詳しかったわけでもなくて。「ヨーグルトの種類がいっぱいあるな」くらいにしか考えていなかったかもしれません（笑）

十勝というより北海道に対して思うことですが、思っていたより暮らしやすいなと感じましたね。冬は凄く寒いだろうと覚悟していたのですが、そんなに寒さを感じなかったです。大阪は気温は高いけれど風が吹いていて、北海道は気温は低いけれど風が吹いていない。どちらの地域の方がより寒いという話ではなく、寒さの種類が違うだけなんだと感じました。

いわゆる飲食チェーン店が少ないのはびっくりしました。家族や個人で代々お店を経営されているかたが非常に多いですよね。だから、十勝の人は昔から丁寧に作られたおいしいものを食べて育っているんでしょうね。みなさん舌が肥えていると取材をして日々感じました。

私は何を食べても「うまい、うまい」って言っていますから（笑）

大阪弁で自然に会話が出来ないことでしょうか（笑）。地元に帰ると、もちろん大阪弁に戻るのですが、十勝にいると、どこか身構えているようで、ポロッと大阪弁を発するということがないんですよ。リラックスして大阪弁で話しをしたほうが、いろいろなおもしろいアイデアが出てくると思うので、これからはもっと柔軟に、大阪弁を発しながら（笑）日々を過ごしたいと考えています。

市内のソーゴー印刷株式会社で十勝管内に発行される生活情報誌「月刊しゅん」の営業と編集をしています。毎月発行しているので1か月サイクルで動いていきます。読み応えがあるよう、広告の企画立案をして、お店や企業に伺います。掲載が決まったら、撮影・広告原稿作成・校正の流れで作業を進めます。印刷会社なので、「月刊しゅん」のほかにもチラシやパンフレット、商品パッケージなど幅広い種類の印刷物を担当しています。

入社するまでは、雑誌づくりのことしか考えていませんでしたが、印刷物全般を作る楽しさを初めて知りました。入社したばかりの時、先輩が観光パンフレットを担当されていて、私も少しお手伝いをさせていただいた時に「そういえば、私はパンフレットも大好きだったわ」と改めて思い出したんです（笑）。電子書籍なども浸透しつつありますが「手にとって、実際にページをめくって、読む」行為が私は好きですね。ページを開けば、知らない世界へ連れて行ってくれる感じ。印刷会社に勤務して、さらに深く感じた魅力ですね。

会社の仲間や先輩とで結成した「やま部」で山登りをしたり、カフェに行ったり、写真を撮りに行ったり。私はまだ自家用車を持っていないので、先輩がスーパーにも連れて行ってくださいます。優し過ぎますね（笑）。本屋に寄って変わらず雑誌も読んでいますが、アウトドアな休日が少しずつ増えています。

お金を使わない遊びがたくさんできることです！（笑）

これは本当に実感しています。大阪では、意外と目的のない休日を楽しく過ごすことが難しい。「とりあえず〇〇に集合ねー！」は危険です。ご飯を食べることしかできませんから（笑）十勝は車で移動するし、自然が豊かだから、ドライブをしながら何気なく展望台からの景色を眺めることができたりして。

目的がなくても、お金を使わなくても「なんだか楽しかったな」と思わせる１日になってしまいますよ。

日本全国に北海道の魅力を伝える雑誌を、編集者・カメラマンとして作ることです。これは必ず叶えたいですね。さらに、亡くなった祖父の一眼レフカメラを最近受け継いだので、撮影の技術をもっと身につけたいですね。せっかく「しゅん」を作っているので、広告写真も自分で撮れるようになりたいです。

そうですね。やはり私は旅が好きなので、今はじっと我慢をして、そのうち遠くに旅に出たい。十勝なら大樹に行きたいかな。まだ行ったことがないので。

余談ですが、私は一緒に旅する友人から「（崎浦さんがセレクトする）行先にハズレがない」と言われることが多いんですよ（笑）。

そうですね。この美しい日高山脈がほぼ毎日眺められる幸せでしょうか。

そして、十勝で暮らすようになって初めて経験した山登りでしょうね。こんなにスカッとできるのか、と。おいしい空気を感じられて、風が気持ちよくて、汗ばんだ身体がすっきりして。今年の夏も楽しみにしています！

「十勝晴れ」という言葉があるくらい、スカッと晴れている日が多い十勝。晴れているだけで、その日1日を楽しく過ごせてしまう気がするのは十勝ならではの魅力だと思います。十勝の豊かな自然に囲まれて暮らしながら、目標を一緒に叶えられたらいいなと思います。私もまだまだ夢を追いかける身ですから、一緒に十勝暮らしを楽しみながら、日々を充実させていきましょう！