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地方移住で失敗しないための情報まとめ
コロナ禍を機に地方移住の動きが強まってきているのは周知の事実かと思われますが、このことを示す指標として、2021年は、東京23区で統計史上はじめて転出超過となっていました。しかし、2022年では再び東京都が最大の転入超過自治体となりました。では、地方移住への動きはなくなってしまったのかというと、そんなことはないのです。
地方移住の動きが強まっている背景
東京からの転出は、コロナ以前の2018年と比べると、約2万人増えており、依然として増加傾向となっていることが挙げられます。それもピークだった2021年と比べると減少こそしたものの、やはり長い目で見れば緩やかな増加となっています。また、この転出増加は東京や首都圏から見ると確かに大きな数字とは言えないかもしれませんが、そもそも人口が数万人規模である地方から見れば、十分に大きな期待のできる数字なのです。
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こうした動きの背景には、もちろん新型コロナウイルスの流行によって、感染リスクへの懸念やリモートワークの普及などの要因が大きいのですが、そうして多くの人の目が向いたことにより、地方自体のよさにスポットライトが当たった面もあると考えられます。地方移住が注目されている理由としては、物価の安さや自然豊かな暮らしに加え、都会にはないビジネスチャンスが見込めることも挙げられるでしょう。
そのこともあり、今地方に興味を持っている方々の多くは若者なのです。内閣府が首都圏在住者1万128人に対して2022年9月28日~10月5日にかけて行った「第4回新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、「地方移住への関心」は2019 年12月は「関心がある」と回答した方の割合が 25.1%だったのに対し、2021年 9~10月では34.0%に上昇しています。また、若い世代(20 歳代)が44.9%と高い割合になっていました。
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地方移住で失敗する人の特徴
しかし、期待に胸を膨らませて地方移住をしたものの、誰しもが思い描いていた生活を手に入れることができないというのもまた現実。そこで、その予防として、地方移住で失敗してしまう人にはどんな特徴があるのかをご紹介しましょう。
まず一つには、理想が高すぎるタイプです。もちろん地方移住を決める人はだれしも、その人なりの夢や理想を持っていただいているものだと思いますし、地方に期待するなというようなことを言うつもりは毛頭ありません。しかし、地方は決して楽園ではなく、そこには都会とは全く異なるものもあれば変わらないものもあります。また、自然の厳しさや利便性の低さなど、都会にはない苦労もたくさんあります。地方移住を成功させるには、まずそれらを飲み込める覚悟を持つことが必要です。
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また、「受け身感覚」なことも失敗する要因のひとつです。現在、地方移住のための支援金やさまざまなサポート制度が充実していることは喜ばしいことなのですが、それらはそれだけで地方生活を成立させるものではありません。一番大きなものは仕事ですが、移住した先で継続して暮らしていくためには、それ以外にもさまざまなところで主体性を発揮しなければならない場面が出てきます。ですから、移住した先で何をしたいのかという目的意識を持つことがカギとなってきます。
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地方移住に向いている人の特徴
さて、ここまでは少々マイナスなことを言ってしまいました(説教臭く感じられたらごめんなさい)。ここからは、では地方移住に向いている人とはどのような人なのかということを示していきたいと思います。
まずは積極性のある人です。先ほども述べた通り、地方生活には受け身ではなく、自分からその地での生活を開拓していくような積極性が求められます。それは仕事などの実利的なところでもそうですし、細かいところで言えば近所づきあいや地域のイベントへの参加などにおいても必要となるときがあります。また、移住先の環境に合わせて動いていけるような柔軟性や、ちょっとした不便さや困難に遭遇しても前向きに考えられるようなポジティブさもあるとよりよいかもしれません。
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こう聞くと、地方移住を成功させられるような人になるのはなんだかハードルが高く感じられるかもしれませんが、ここで紹介したのはあくまでも傾向性の話あり、これらすべてを兼ねそろえた超人になる必要は全くありません。ただ、ここで言いたいのは、地方移住というのは、移住先での生活を自分から創り上げていく作業だということです。
田舎暮らしといえばDIYが醍醐味の一つとして数えられるかと思うのですが、モノだけでなく、生活もDIYするのが地方移住なのだなと思っていただけるといいかなと思います。
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結論。地方移住で大切なのは車を持つこと
ここまで地方移住で失敗しないための条件について書いてきましたが、ここですべてではないですが大概のことは解決できてしまう、とっておきを紹介しましょう。
それは、「車を持つこと」です。というとなんだか拍子抜けしてしまうと思いますが、地方では、仕事から買い物や近所づきあい、地域のイベントへの参加、などなど。あらゆることが車中心になってきます。逆に言えば、車があれば移動もそれほど億劫じゃなくなりますし、なによりその地方ならではのレジャーがぐっと楽しみやすくなります。
まずは前提条件として車にかかわる費用は必ず生活コストのうちに入れておきましょう(こうした計画性も地方移住に失敗しない条件の一つです)。
以上、地方移住で失敗しないための情報を心にとめておきながら、移住ライフを検討してみてくださいね。
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