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帯広畜産大学の学生サークルが農産物を販売・レシピ考案・ラジオ番組
酪農を知る
公開日:2022年3月7日

帯広畜産大学の学生サークルが農産物を販売・レシピ考案・ラジオ番組

『me+you』
暗号のようなこの文字列は「みーとゆー」と読みます。

これは、帯広畜産大学の学生たちによって結成された組織の名称で、十勝の酪農、畜産、農業に従事する生産者を学生の立場から応援したい、深く関わっていきたいとの志をもったメンバーが集い、2017年9月に結成されました。

初代代表は岡あゆみさん。そして現在、その精神を引き継ぐのが、3代目代表の大山穂果さん(畜産科学課程農業経済学ユニット3年)。そして、この春には藤井実穂さん(同2年生)が4代目代表となり、井尻葉月さん(畜産科学課程食品科学ユニット2年生)が副代表を努めます。3人に『me+you』について聞きました。


写真左から大山さん、藤井さん、井尻さん
目次

農畜産物を販売

大山さんは芽室町出身。高校生の頃に『me+you』の活動を知り、入学と同時にメンバーに加入。「先輩たちに多くを学び、今も連絡を取り合っています」。一年後輩の藤井さんは上川郡鷹栖町出身。お話を伺った3人のうち、唯一の道外出身者である井尻さんは京都府出身。帯広農業高校をモチーフに描かれた漫画『銀の匙SilverSpoon』に大いなる影響を受け、北海道・十勝にやってきました。

『me+you』のメンバーは現在7人(3年生を加えると10人)。そのモットーは「100年後の食卓に十勝を」であり、具体的な活動は、生産者が精魂込めて作り上げた農畜産物、またその加工品を多くのひとに発信し、お届けをすることにあります。

その手段のひとつとして、農畜産物を独自に組み合わせて1つの商品を作り上げ、定期的に全国に販売する活動を行っています。結成当初から現在まで、大学の先生や知人などの紹介を通じて、管内の農家を訪問し、賛同してくれた農家さんは十勝清水コスモスファームさん(清水町)、中捨農場さん(芽室町)、山西農園さん(帯広市)など。「コロナ禍において活動がかなり制限され、生産者の方々と直接会うことができないのが寂しい」とは代表の大山さん。

2021年は5月、8月、11月、12月の年4回、予約販売を実施。昨年12月は、ユリ根(2個)、キタアカリとメークイン(各1キロ)、ブラウンスイス牛コンビーフ(1個)、十勝の塩(80グラム1袋)をセットにして商品を展開。5000円(送料込み)で販売し、17セットを受注して全国に発送しました。商品構成にもこだわりがあり「実際に商品を調理するときに、相性の良いものを組み合わせるよう心がけています」(井尻さん)。

組織が運営するホームページやSNSで販売期間が発表され、期間中(約10日間)は同ホームページ内の「me+youマーケット」からネットショップ『BASE』に飛び、購入できます。商品写真の横にはメンバーが農家を取材したメモも記載されています。

※現在は販売期間外

https://me1010you.wixsite.com/me10you

レシピ考案も、ラジオ番組での魅力発信も

提供する食材を使用した独自のメニュー開発にも積極的に取り組み、各学年にレシピ考案担当者をひとり任命して、これまで「アスパラのクリームパスタ」や「アスパラのミニピザ」「いももち」などがクックパッドの上位にランクインしました。

また(コロナ禍以前は)イベントへの参加も積極的に行っていて、6月下旬から10月上旬にかけて、十勝ヒルズ(幕別町)で隔週日曜日に開催される『朝マルシェ』もそのひとつ。仕入れた旬の野菜を対面で販売しています。

さらに、地元FM放送局の依頼によって、月1回のオリジナル番組『畜大me+you会議』(FM-Wing毎週日曜12時~13時)を放送しています。販売商品の事前告知や農産物の魅力などをメンバー3人が交代で出演して発信しています。原稿はすべてメンバーが手掛けており、予約販売などの告知がない月は、大学生活の日常を話すこともあるそうです。

進化を止めない『me+you』

活動開始から、もうすぐ5年。新代表を担う藤井さんは「メンバーの意思疎通を図りながら、地域のひと、十勝のひとにもっと組織を知ってもらうために、地道にも確実に活動を継続して、信頼を得ていきたい」と語り、副代表の井尻さんは「みーとゆーは会社組織にも似ている部分があり、同期と仕事を分担したり、リーダーとなって経験を積むこともできます。私はまず代表をサポートします。そして十勝の珍しい野菜を使った商品開発などクリエイティブな取り組みにチャレンジしたい」と目を輝かせます。

これまで代表を努めた大山さんは現在休学中で、さらに農業の見識を深めるために、生まれ育った十勝を一旦離れ、山梨や長野、福岡などの本州の農家のもとでインターンをする決心をしました。「大好きな十勝を外から見てみたい。その後、ゆっくりと将来を考えたいと思います」

コロナ禍での活動縮小も「これまでの取り組みを振り返り、自己内省のできる良いきっかけとなった」と前向きに捉える三人。これからも『me+you(みーとゆー)』から目が離せません!

全国の購入者から届くお礼のはがきに感動

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