- 酪農
「食べるための命」と向き合う、 人として成長していくために
(公開日:2017年7月11日)※掲載内容は取材当時のものです
私が生まれる少し前、両親は一匹の子犬を家族に迎えました。その子が私にとっての初めてのお友達です。ずっと一緒に過ごしてきたその子は、まだ小学生だった私に大きな夢を与えてくれました。「盲導犬研究」、この夢を叶えるために私は高校卒業と同時に静岡を出て北海道にある畜産系の大学へと進学します。
気の合う友達と出会い、今まで知らなかった畜産の世界に触れていく毎日。楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、気がつけば未来がすぐ目の前まで迫っていました。そのとき、私は初めて立ち止まることになります。
これからの人生を大きく左右する最初の仕事。犬が好きという単純な理由だけでここまで来た私に、果たして務まるのだろうか。悩みに悩んだ末に訪れた合同説明会で、私はノベルズの皆さんと出会いました。
肉牛・酪農の分野だけでなく研究、食品、海外と新しい世界にチャレンジしている会社で、社員の皆さんも熱い人ばかり。話を聞けば聞くほどワクワクした気持ちになり、ここで経験を積めば、いつか自分も自信を持って夢にチャレンジできる。そんな気がしました。
現在、私はノベルズ研究所で受精卵をつくる仕事に携わっています。顕微鏡と専用器具で牛の卵子を拾い、精子の中にポツンと落とす。すると自然と受精卵ができていきます。これを体外受精といいます。
体内での受精とは違い、光や酸素など、あらゆる外部ストレスの中で行われる作業なので肝心なのはスピード。技術次第では、牛の発育に何らかの影響が及ぼすとも言われています。ただ、その詳しいメカニズムはまだ解明されておらず、この謎を紐解くのも研究所の大きなミッションの一つです。
また、研究所の新入社員は、週の半分、現場業務のお手伝いもさせてもらっています。生まれたばかりの子牛を育てるのが、私のもう一つの仕事。それはもう発見と驚きの連続で、テレビで見ていた、あのヨロヨロ歩きの子牛たちがまさかこんなに力強いとは(笑)。つかまえるだけでもひと苦労で、毎回泥にまみれながら子牛たちを追いかけています。
生命の不思議と力強さを目の当たりにする毎日は、とても充実していて、自分の成長を実感できます。いつかまったく違う分野の仕事にもチャレンジしたいですね。
私の未熟な夢と想いを、広い心で受け入れてくれたノベルズ。ここで出会った先輩たちはみんな、大きな夢と開拓者精神を持っていました。そんな熱い想いを持つ人が集まった会社だからこそ、大きな成長を遂げられたのだと思います。
だから、単に先進的な企業とばかり思い込んでいると、びっくりすることがたくさんあるかもしれません。実際に私は、受精卵研究だけが自分の仕事だと思っていましたから。
私はそんな大らかでチャレンジングなノベルズの社風が大好きです。細かいルールや常識に縛られず、やりたいと手を挙げれば、大抵のことはやらせてくれます。だから私は、この会社でたくさんのことを経験して、思い切り成長しようと考えています。
そして何年か経ったあと、もう一度自分の夢と向き合ってみるつもりです。
※クリックすると大きく表示
出身:静岡県
私の故郷浜松市は、世界に名だたる楽器メーカーが本社を構えることから「音楽の都」とも呼ばれています。北海道に負けないくらい、おいしいものもたくさんあるのでぜひ一度お越しください!
2017年 | 入社 |
---|---|
2017年 | ノベルズ研究所 配属 |
「明けない夜はない」
しょげたときに自分に言い聞かせる言葉です。長い人生、苦しいのはほんの一瞬。明日を信じて歩いていきましょう!
社会人バンドに所属し、休日はコンサートに向けて練習に励んでいます。
何もない休日はカメラを片手にブラブラ。北海道の自然は、やっぱり格別です!