- 肉牛
生涯に渡って〈好きを追求できる〉会社がノベルズです
(公開日:2017年7月10日)※掲載内容は取材当時のものです
僕がまだ学生だった頃、日本の経済状況は決して良い状態とはいえませんでした。はっきり言ってしまうと最悪。周りにいる人たちもどこかパッしない表情で、重苦しい雰囲気が社会全体を取りまいていました。
就職氷河期の真っただ中にいた僕は一人、こう考えていたのです。
景気が良くなるまで、遊ぶしかない!
20代の僕の人生のビジョンは、人生に後悔を残さないようとことん遊ぶこと。地元小樽を飛び出し、心の赴くままふらふらと日本中を渡り歩いていました。
いろんな仕事に就いて、いろんな人と出会って、いろんな体験をしました。外から見れば、ただ遊び人に映ったかもしれませんが、経験を重ねるたびに人間としての厚みは増していったように思います。
そして都会の暮らしに飽きた僕は再び北海道に戻ることになります。北海道出身の人ならわかるかもしれませんが、北海道で生まれた人間が最後に行き着く場所ってやっぱり北海道なんですよね。
20代後半に差し掛かる頃には、雄大な自然と絶景を求めて北海道中を旅していました。中でも十勝は格別。見渡す限りに広がる大空と大地。ちょうど季節もよくて、いつか絶対ここで暮らそうと思いました。
旅暮らしにも満足し、そろそろ落ち着きたいと考えていた頃、たまたま延与牧場の求人を目にしたのが最初のきっかけです。
ノベルズに入社してから肉牛事業を4年経験し、酪農事業に移ってから4年目に入りました。肉牛も面白かったですが、酪農もまた違った面白さがあります。
一番の魅力はやっぱり非常に科学的な仕事であるところでしょうか。
酪農事業の一番の目標は、牛一頭あたりの乳量を増やすことです。しかし、そこにはあらゆる要素が複雑に絡んできます。酪農牧場で飼育しているホルスタイン(乳牛)という牛は肉牛と比べるととてもデリケートで、ちょっとしたことが乳量に大きな影響を与えるんです。
たとえば、牛のベッドの敷料、これの材料を少し変えただけでお乳の質が変わることもあれば、体調を崩してしまうこともあります。また乳量を増やしたいからといって搾り過ぎると、牛さんが弱ってしまい逆に乳量が落ち込むことも。牛の変化を見るという意味では肉牛と同じかもしれませんが、酪農の場合、日々の取り組みの結果が短期間で数字に表れます。だからPDCAのスピードがとにかく速い。
加えて、ホルスタインの研究はアメリカを始めとした酪農先進各国でかなり進められているんですね。日進月歩の勢いで新しい技術が次々と登場し、去年の最先端が今年にはもう古くなっていることもよくあります。
だから僕らに求められているのは数字をトータルかつスピーディーに判断する視点。最先端の技術をどのように取り入れ、どのように活用していけば、牛さんに負担をかけることなく乳量を伸ばしていけるか。そんなことにいつも頭をひねっているんです。
ちなみにノベルズデーリィーファームには、世界中から酪農分野の研究者が視察に訪れるんですよ。AI(人工授精)が主流の酪農分野で、ホルスタインに和牛の受精卵を移植するノベルズの方法は世界的に見てもとても珍しいそうで、皆さん熱心に話を聞いていかれます。
この牧場から最先端の技術が生まれ、世界に飛び出す日もそう遠くはないかもしれませんね。
ノベルズグループの中で最も大きな可能性を秘めているのは、酪農事業ではないかと個人的には感じています。人工知能やロボットの活用からオートメーション化もしやすい分野ですし、生産した牛乳の一部を「十勝ハーブ牛」のようにブランド展開していくのも面白い試みですよね。
それに、ここには国内のみならず世界各国から志の高い若者が集まってきています。
世界中の個性が集まれば、また大きな何かが生まれるかもしれません。
ノベルズの酪農事業にはたくさんの可能性が詰まっています。国際色豊か、かつ先進的なノベルズの酪農牧場から世界中に驚きと笑顔を届けましょう!
出身:北海道小樽市
運河とレンガづくりの美しい街並みが自慢の小樽市から移住してきました。十勝の人は小樽に憧れを持っているようですが、小樽の人も十勝に憧れているんですよ!
2010年 | 入社 |
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2010年 | ノベルズ上士幌牧場 配属 |
2013年 | ノベルズデーリィーファーム 配属 |
「最期の瞬間は笑顔で」
一度きりの人生、一つの悔いも残したくない。だから迷ったらとにかくやってみよう!どんな結果になろうとも、やらずに後悔するよりはよっぽどマシさ。
全盛期のパーフェクトボディーを取り戻すためにダイエットに励んでいます。のはずが、なかなかどうして…。