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地方移住の成功例を大公開。北海道へ移住後、2年で起業したキャリア夫婦の物語
移住の豆知識
公開日:2022年8月12日

地方移住の成功例を大公開。北海道へ移住後、2年で起業したキャリア夫婦の物語

「仕事と生活は切り離せない」と東京から北海道へ地方移住を果たした梶山智大さんは、日本の国家プロジェクト「リニア中央新幹線(JR東海)」に携わっていました。そして、奥様の千裕さんは「私のキャリアを活かせるのが中札内村でした」と夫に着いていくのではなく、自らの意思で地方移住を決めたそうです。そんなふたりの北海道移住物語をご紹介します。

AOILO代表取締役 | スノーアーティスト
名前:梶山 智大
◆36歳
◆静岡県出身
LE BLEU Wine&Food ソムリエ | 店主
名前:梶山 千裕
◆35歳
◆神奈川県出身
株式会社ノベルズ
ノベルズウェーヴ編集部
目次

地方移住は会社のピースへの違和感からはじまりました(智大)

夫は、日本の大動脈にして国家プロジェクト「リニア中央新幹線(JR東海)」を担当する一方で、妻は商社でワインとチーズの可能性を感じ、単身欧州へ。このときはまだ、北海道へ移住するとは夢にも思っていないふたり。

編集部

二人の経歴を聞くと、なぜ北海道中札内村へ移住したのか不思議です。

智大さん

よく言われます。

編集部

何度も話していると思いますが、改めて経歴を教えてください。

智大さん

書いてきたので、こちらを読んでください。

編集部

では、コピペしますね。

智大さん

静岡県出身で沼津工業高等専門学校(高専)に入学し、機械工学を学んだ後に大学へ編入。工学部では、大学院までずっと機械システムを専攻していました。大学院での研究テーマは自動車用構造材料の開発で、材質を変えられる技術を研究していた感じです。

編集部

機械オタク!ですね。

智大さん

オタクではないですが、例えば、予め熱した炉に準備した材料を入れ熱して、冷やす。その熱し方冷やし方の過程で温度や時間を調節することで、ミクロレベルでの組織の変化を促し、狙いの性質を持つ材料を生み出します。当時は自動車の衝突安全性を高めるための材料を開発していました。

編集部

さすがは、隣県にトヨタ自動車があり、製造業が盛んな静岡県出身ということですね。卒業後に東海旅客鉄道(JR東海)に入社したのもうなずけます。

智大さん

卒業後の進路は、私の口からではなく、まさかの編集部さんからのネタバレありがとうございます。

編集部

すいません。頂戴したメモに書かれていたのでつい……。では改めまして、なぜJR東海を選んだのですか?

智大さん

父親が大手企業に勤めていたこともあります。当時は、大手企業で何か大きなビジネスに携わってみたいと漠然と思っていたんです。当時のJR東海は、日本の将来の大動脈となるリニア中央新幹線の開発に力を入れはじめている頃でした。「国家プロジェクトに携われる」というキャッチフレーズと自分の研究してきたことが生かせると思い入社しました。

編集部

リニア中央新幹線に携われるってすごいです。

智大さん

ありがとうございます。入社後は技術畑として新幹線のメンテナンスを経験し、その後は、リニア中央新幹線の実用試験をしていた山梨リニア実験線へ。そして、入社から5年後にはリニア新幹線の車両設計を担う部署へ配属されました。

編集部

思い描いた出世街道じゃないですか。ではここで奥様にバトンタッチしましょう。

Uターン転職を果たした夫婦の物語。地方移住の不安は?どんな働き方しているの?
千裕さん

神奈川県横須賀市に生まれ、中学・高校は横浜、大学で東京へ。専攻は美術史学で欧州文化に興味を持ち、中でも食文化に魅力を感じたことがきっかけで、卒業後は食品専門商社に入社しました。

商社では、1年目に都内百貨店に出店する直営店に配属。すぐにチーズやワインなど欧州の食文化を担当できたことで、入社当初から“やりがい”を感じさせて頂きました。2年目には、銀座三越店に新規出店するチーズ売り場に移動し、半年後には店長として店舗運営を任されました。

そこで出会ったのがフランスのMOF(国家最優秀職人章)が作る最高級のチーズでした。もっと本場のチーズや食文化に触れ学びたいとチーズプロフェッショナルの資格を取得して、単身渡仏。現地の料理学校やホームステイを通じ、現地の食文化の豊かさ、楽しさを学ぶ貴重な経験となりました。

編集部

簡潔でわかりやすい略歴をありがとうございます。そして、渡仏!アクティブですね。

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キャリアを積んだ2人が地方移住へと動き出す

順風満帆にキャリアを積み上げる2人。出会い・結婚・家族を持つことでいよいよ地方移住へと舵を切りはじめます。「北海道へ移住したい」。口に出したのは智大さんでした。そんなとき千裕さんは……。

編集部

順風満帆のなか、どうして地方移住へ舵を切ったのでしょう

智大さん

意識の変化です。結婚が大きかったかもしれません。もちろん、仕事にやりがいも感じつつ、充実していました。ただ、会社のピースとして働き続けることに違和感があったのも事実でした。

自問自答を繰り返す中で、10年、20年後を描いたときに「仕事と生活は切り離せない」と結論が出たんです。この先、会社員として転勤・異動は避けられません。自分の意志とは別の意思で環境が変化する中で、「家族との時間は取れるだろうか。一緒にいられる時間が減るのは嫌だ」と頭の中でぐるぐると回るんです。そんなときにふと、自分にとって何が一番大事なのかと思った先にあったのが「家族」でした

編集部

考え抜いた先にあったのが「家族」。素敵です。智大さんの気持ちを千裕さんはどう受け止めていたんですか。

千裕さん

結婚後は、智大さんが会社をやめるとは思っていませんでした。当時の私はフランスから帰国後に入社した商社のワイン事業部で、インポーターとして海外のワイン生産者からワインを仕入れて日本国内に輸入し、消費者に提供するというミッションに力を注いでいました。JSA認定ソムリエの資格を取得し、キャリアアップも図っていたところでした。

編集部

寝耳に水だったわけですね。

千裕さん

なんとなくは気づいていましたよ。

編集部

そうなのですね。

千裕さん

実は、夫婦で毎週のようにキャンプへ行っていたのですが、東京への帰り道の渋滞中「毎回渋滞嫌になるね。いっそ地方に移住したいね」とは話していたんです。

智大さん

キャンプはよく行っていました。実は幼少期に父の転勤で数年だけ北海道に住んでいたことがあるんです。そのときのアウトドア体験が大人になった際にキャンプ好きにさせてくれました。

編集部

いよいよ北海道移住に近づきはじめましたね。

智大さん

あの頃に見た北海道の景色、中でも道東の風景が鮮明に脳裏に焼き付いていて、地方移住するなら「北海道の東側」とは決めていました。そんな想いを懐きながら、前述の自分にとってかけがえのないものが「家族との時間」だと気づき、2017年の年末に意を決して、妻に「北海道に移住したい」と告白するわけです

編集部

千裕さんの答えは?

千裕さん

移住には賛成でしたが、生半可な気持ちではいけないと思ったので、「まずは私を納得させるプレゼンテーションをしてください」でした。

編集部

JR東海時代に幾多の企画をプレゼンしてきた智大の腕の見せどころですね。

地方移住ランキングで北海道1位の帯広をおすすめする理由

北海道移住の決め手は“十勝”であれば私のキャリアが生かせたから(千裕)

夫から妻へ。意を決しての告白「北海道へ移住したい」。千裕さんの答えは「私を納得させるプレゼンをしてください」でした。智大さんの北海道移住プロジェクトがはじまりました。

編集部

まさに“北海道移住プロジェクト”の始動ですね。

智大さん

場所は決めていましたから、すぐに道東へ飛びました。事前調査です。

編集部

道東ですね。

智大さん

はい。縁もゆかりもない「とかち帯広空港」に降り立ち、車を走らせました。道東をぐるぐる回るうちにふと気づいたのが「空港の近くのあの景色以上の北海道はない」でした。

巨大な畑が連なりパッチワークのような景観をつくる十勝平野。奥にそびえる壮大な日高山脈。これが私の求めていた幼少期に描いた北海道のイメージそのものでした。「なんという自治体だろう」と思い、見つけたカントリーサインに書かれていたのが「中札内村」でした。生活には困らないように、学校施設や医療体制の有無から日常的に買い物ができる近隣施設などはしっかりと調べました。

編集部

さすがですね。中札内村はスーパーもドラッグストアもあるし、地産地消を感じられるレストランや観光施設も揃います。とかち帯広空港から車で10分、帯広駅からも約30分。「花と緑とアートの村」のキャッチコピーのもと、大自然のなかに建つ美術館や公園内ではコンサートイベントも開かれる文化的な村です。

全国区である十勝を代表するお菓子メーカー「六花亭」のお膝元(工場)であり、六花亭の包装紙をデザインした、坂本龍馬の子孫で画家坂本直行氏の美術館のほか、六花亭の六花のイメージを感じられる「六花の森」など、ビジネスも含めて共に何かを興すには良い環境ですね。

智大さん

ウィキペディアみたいな説明ですね。でも、おっしゃる通りです。すべて伝えてくれましたね。まさに大自然のなかの文化村です。空港も近いし、十勝を代表する美術館もあり文化も感じられます。新天地での挑戦する舞台としては理想的だったんです。

編集部

さきほど頂いたメモ書きのおかげです。さて、いよいよプレゼンですね。

千裕さん

調査結果は聞いていたので、内心「私も行ってみたい」と思い、智大さんの数回目の十勝には同行していました。

十勝には、生産者の息吹を身近に感じられるだけでだく、日常的に生の声を聞けるほど生産者との距離が近いんです。インポーターとして足りないと感じていた「生産者のリアルを伝える」ことができると確信できました。しかも、十勝には私が学んできたチーズとワインの生産体制も整っていたので、これ以上の場所はないと感じたのもきっかけですね。

ここで暮らしたい

それが導き出した答えでした。

編集部

事前に魅力ある情報を伝え、共感を抱かせ、最後は現地で確認させる。最強のプレゼンですね。

千裕さん

十勝・中札内村には、自ら移住したいと思わせる魅力がありました。

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移住先の就職活動のライバルはまさかの夫婦同士

互いに自らの意思で「中札内村に住もう」と決めたふたりですが、移住先の職を探す中で見つけた「地域おこし協力隊」の枠は1名。果たしてどちらが勝ち取ったのでしょう。

編集部

さあ、移住先が決まりました。次は仕事です。

智大さん

運良く、中札内村の地域おこし協力隊の募集があったのも移住を加速させてくれましたね。ところが、採用枠は1名。夫婦共に「先ずはどちらかが決まればいいね」と応募したのが2018年6月です。

千裕さん

交代で模擬面接をしました。どちらかが必ず受からなければならなかったため、自然とダメ出しにも力が入りました。

編集部

結果は?

智大さん

2人とも採用です。

編集部

!?給与も待遇も半分ずつですか?

千裕さん

きちんと2人分の予算を村が確保してくれました。肩書は「中札内村の観光振興プロデューサー」で、ミッションは「村ではできないことをやってほしい」でした。

編集部

ざっくりですね。

智大さん

逆に有り難かったです。がんじがらめに村が思い描くことを「実現してほしい」であれば、理想と現実の間で苦悩したかもしれません。

千裕さん

本当に良い条件でした。それまでは生産者の声を聞き、消費者に届けたいというのが私の想いでしたが、「観光」というミッションが加わることで「消費者が現地に来るきっかけとなる伝道師になろう」と新しい目標もできました。

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中札内の新たな観光資源“スノーアート”が生まれた日

2人のキャリアを生かすべきと判断した中札内村の英断は素晴らしい。東京での経験はすぐに結果に結びつきます。

編集部

地方移住して半年。2019年にはスノーアートが誕生するわけですね。

智大さん

また、ネタバレが早いですね。きっかけは、雪が積もる庭先でふと振り返ると足跡がきれいに残っていたんです。「これ生かせないかな」との直感から、インターネットで検索するとイギリスのスノーアート第一人者を見つけ、見よう見まねで雪原に足跡で絵を描いてみると、思いのほか上手に描けたんです。

編集部

頭の中で設計図がかけるJR東海時代の経験が生かせたわけですね。

智大さん

そう言われると恥ずかしいですが、経験は生きていると思います。完成したスノーアートをドローンで飛ばして撮って、You Tubeで流すとすぐに評判が高まり、あっという間に「スノーアートヴィレッジ中札内」というイベントに発展。気づけば、スノーアーティストという肩書まで頂きました。

編集部

私も映像で見ましたが、大雪原に描く壮大なスノーアートは圧巻ですね。

智大さん

イベントでは熱気球や特設やぐらからも鑑賞できますし、他にも、雪上でダンスイベント、スノーモービル、スノーアート体験など、中札内村の冬を堪能できるプログラムも揃うので、ぜひ来てください。

千裕さん

スノーアートだけじゃないですよ。中札内村には桜の名所「中札内村桜六花公園」があるのですが、そこでは、毎年5月上旬になると六花亭製菓から寄贈された約1000本の蝦夷山桜が一斉に咲き誇るんです。設置された展望台から眺めると桜の木越しに広がる雄大な十勝平野を望める絶景スポットです。

こんな観光資源を活用しないわけにはいきませんよね。

桜六花公園を会場に、「FETE de SAKURA Nakasatsunai / 中札内村 桜のある休日」を開催しました。花より団子ではありませんが、中札内村や十勝の人気グルメをキッチンカーで集めたり、Jazzコンサートを開き、大人の雰囲気のなかでワインと十勝産チーズが楽しめるバーも作りました。夜には桜のライトアップも楽しめます。人口4000人の村に5000人が訪れたんです

編集部

さすがは元ライバルですね。しかも、プロのインポーターである千裕さんらしく、中札内村以外の十勝の色を集めながら、ちゃっかり得意のワインとチーズを織り交ぜていますね。

二人

ありがとうございます。やりたいことが矢継ぎ早に短期間で実現できるなんて思ってもみませんでした。中札内村役場や観光協会のほか、たくさんの地元の協力者の方々いたから実現できたことは確かです。感謝しかありませんよ。

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地方移住から2年で起業。株式会社AOILOとは……。

地域おこし協力隊として、次々に打ち出す観光施策。協力隊としての期限は3年。二人がおこした次のアクションは起業でした。

編集部

観光振興プロデューサーとしての役目を果たしながら、任期の3年が近づきます。

智大さん

観光振興プロデューサーとして、地域のために何ができるのかを常に考え、中札内村を盛り上げることに奮闘する中で、「人の笑顔を見られること、人に喜ばれること、人の役に立つこと。それらをリアルな距離感で感じられること」の幸せを噛み締めることができた2年半でした。

地に足つけて、ただ前を向いて光を探し求めてきたからこそ見られた景色だったと振り返るたびに身が引き締まる思いです。

たくさんの人のため、地域のために「想像して創造する人(立場)」となり、それらを大きく広げていきたいと考え、株式会社AOILOを2020年12月10日に設立しました

編集部

AOILOのWebページの社長あいさつですね。https://aoilo.com/company/message/

智大さん

それが私の想いですから。

編集部

AOILOの今とこれからを教えてください。

智大さん

主に、アウトドア・フード・ワインの3つの事業をメインに展開しています。アウトドア事業では、中札内村から指定管理者として札内川園地を運営しております。ピョウタンの滝がある場所です。キャンプ場内には、建築家の隈研吾氏とアウトドアギアメーカーのスノーピークが作ったモバイルハウス「住箱」もあるので、テントで泊まるのが苦手な女性に人気です。

フード事業では、ローストチキンの製造を始めています。中札内村の特産品である銘柄鶏「中札内田舎どり」の生の丸鶏を、村内の工場から鮮度の高い状態で直接仕入れて、一羽ずつ丁寧に「一鶏入魂」でお客様に大満足のローストチキンをお届けしています。

千裕さん

仕入れ後、速やかにかつ丁寧に一羽丸ごと特製の味付けで仕込むんです。添加物は一切使用していません!作り方としては、一晩冷蔵庫で寝かせ、十分に味を浸み込ませます。ロティサリーの本場ヨーロッパ製のローストチキン専用オーブンでじっくりと時間をかけて焼き上げています。冷却完了後に真空包装機にて美味しさを包み込みます。そして、仕入れから出荷まで冷凍はせず、新鮮な美味しさをそのままお届けします。

編集部

さすがプロですね。しっかりと伝わります。

千裕さん

近くで生産過程を見て・聞いているので、生産者の想いを代弁できるくらいまでにはなったかなと自負しています。

編集部

移住を決めたときの想いを実践していますね。

千裕さん

3つ目の事業は私からお伝えします。2022年4月。美しい農村風景が広がる中札内村にワインのお店「LE BLEU(ル・ブルー)」をオープンしました。イタリアやフランス、オーストラリアやカリフォルニアのワインなど、に約80種類ほど取り揃えています。主に扱うのは中小規模の家族経営のワイナリー。それぞれの情熱とこだわりをもって、丁寧に手間を惜しまず作られたワインは、個性豊かなラベルや開けた瞬間から作り手のメッセージが伝わってきますよ。ワインに合わせた北海道産チーズや弊社のローストチキンなどフードも充実しています。

LE BLEUでは生産者のメッセージが伝わるよう、ワインの特徴とともにワイナリーのストーリーと併せてご紹介しています。ぜひ足を運んでください。

編集部

力が入りますね。

千裕さん

もちろんです。

編集部

スノーアーティストとしての活動も健在ですね。

智大さん

ご存知の通り、「週刊ヤングジャンプ」(集英社刊)にて、2014年より好評連載中だった『ゴールデンカムイ』(野田サトル・著)が、2022年4月28日(木)発売の22・23合併号をもって完結しました。

これを記念して、物語の舞台である北海道(中札内村)の雪原にアシリパと杉元を描いたスノーアートを作りました。作品を収録したWEB動画が公開されるとともに、東京の新宿駅に巨大なアート広告も飾られたんです。北海道の大自然の雄大さを感じとってもらえればと思い制作しました。なんか集大成な気がします。

編集部

足跡のみで約100m×70mという巨大なスノーアートは圧巻ですね。

智大さん

ありがとうございます。これからはスノーアーティスト梶山智大として、株式会社AOILOの経営者として、十勝・中札内村をプロデュースし続けていきます。

千裕さん

私たちの挑戦ははじまったばかりです。北海道十勝の中札内村は、住みやすさだけではなく、“挑戦”できる環境であること、人が生きる上で大切な心のゆとりを得られる場所であることを伝えていきたいです。

智大さん

都会の大企業では、それが当たり前と思っていた価値観や仕組み。人が生きる上でそれが全てではないと気づかせてくれ、かつ、新たな生き方を実現できる環境が揃うのが十勝・中札内村です。これからもそれを実践して、私達の生き方や中札内村の進む道を伝える役割として、挑戦し続けていこうと思います。

編集部

中札内村や札内川園地・LE BLEUへの “行き方”もしっかりと伝えていきましょう!縁もゆかりもない二人が、人生の新たな挑戦の地として選んだのが、十勝中札内村でした。二人から学んだのは、地方移住を考える上で大切なのが「自分にとって最も大事なのは何か」と「現在のキャリアの先を見据えた目標を持つこと」でした。先ずは中札内村に行ってみてはいかがでしょうか。

【札内川園地キャンプ場】https://satsunaigawacamp.com/
【LE BLEU Cookie & Wine 】https://lebleu.theshop.jp/

PROFILE

AOILO代表取締役 | スノーアーティスト
名前:梶山 智大 静岡県出身

静岡県生。信州大学大学院工学系研究科機械システム工学専攻を修了後、JR東海に入社。リニア中央新幹線の車両開発・設計を担当。2018年10月より地域おこし協力隊として北海道中札内村に移住。スノーアーティストとして活動をしながら、地域イベント「スノーアートヴィレッジなかさつない」の開催・運営に尽力する。2020年に株式会社AOILOを設立し、現在はキャンプ場の運営のほか、ワインと北海道産チーズ、フードのショップ「LE BLEU Hokkaido」の運営、中札内田舎どりのローストチキンのEC販売など、北海道の豊かな自然と大地の恵みを生かした事業を展開している。

PROFILE

LE BLEU Wine&FoodCookie & WineHokkaido ソムリエ | 店主
名前:梶山 千裕 神奈川県出身

早稲田大学第一文学部にて美術史学を専攻し、食品輸入商社に入社。2012年に渡仏し、リヨンのポールボキューズ料理学校へ料理留学。2018年に夫と中札内村へ移住。地域おこし協力隊を経て、夫が創業したAOILOに入社。チーズプロフェッショナル、ソムリエの資格を有し、現在は中札内村のワインショップ「LE BLEU」の責任者としてワインとチーズの楽しみ方を伝えている。

牧場で働くなら、ノベルズでチャレンジ!

創業以来、北海道・十勝を拠点に、持続可能な農業経営を追求しているノベルズグループでは、現在、酪農牧場、肉牛牧場(肥育牧場、育成牧場)で正社員を募集しています。北海道内で12牧場、山形県(酒田市、最上町)で3牧場を経営しており、各牧場では異業種&移住転職を果たした仲間が、数多く活躍しています。業界未経験の方、移住先での仕事の選択肢を検討中の方は、気軽にご相談ください。「ノベルズウェーブ」ではそんな皆さんに役立つ情報を提供するほか、「ノベルズグループ採用サイト」では、現在募集中の求人情報を紹介していますので、併せてご参照ください。

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