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日本の牧場あれこれ!観光牧場とは?公共牧場とは?
牧場の仕事を知る
公開日:2023年5月24日

日本の牧場あれこれ!観光牧場とは?公共牧場とは?

広大な緑の中で、牛たちが穏やかに草を食べ、のどかな風景が広がる日本の牧場。しかし、その中にはさまざまな種類の牧場が存在します。新たな発見や癒しのひとときがあなたを待っています。さあ、日本の牧場の世界へ旅立ちましょう。

目次

観光牧場とは

たとえば修学旅行やレジャーなどで、牧場に行ったことがみなさん一度はあるのではないでしょうか。そういった牧場は大体の場合、「観光牧場」と呼ばれる種類の牧場だということはご存じでしょうか?

牧場にも「違い」がある?牧場の仕事を徹底解説

観光牧場とは、その名の通り、観光客向けのサービスを提供する牧場のことです。畜産動物を育てて出荷するお仕事だけでなく、動物たちを見たり触ったり、新鮮な食材を楽しんだりすることができる牧場で、全国各地に見かけることができます。

観光牧場では、動物たちによるショーや、搾りたての牛乳を使ったソフトクリームなどのスイーツ、乳しぼりや乗馬体験といったさまざまなコンテンツがあり、休日は家族連れで賑わっています。

公共牧場とは?

一方で、「公共牧場」という牧場の区分があります。公共牧場とは、畜産農家の労働負担の軽減や不足した飼料の補完などのために、地方公共団体や農協などが出資し、畜産農家が飼養している乳用牛や肉用牛を一定期間預かり、放牧等を通じてそれらの飼養管理を行う牧場のことです。つまり、畜産農家さんの負担を減らすために、公共機関がお金を出して動物を一時預かりしてもらう牧場ということなのです。

さまざまな要因により、国内における畜産を取り巻く情勢は厳しくなってきているのが現状です。そんな中で公共牧場には、家畜の集団的な飼養や飼料の供給などを通して、家畜の飼料をその地域による自給で維持していこうという、地域畜産の拠点として家畜生産の省力化・低コスト化や規模拡大に大きな役割が期待されているなど、公共牧場はとても重要なものなのです。

日本一広い牧場「ナイタイ高原牧場」

さて、ここからは日本国内の特色ある牧場をいくつかご紹介したいと思います。まず、日本一広い牧場である「ナイタイ高原牧場」についてご紹介します。

ナイタイ高原牧場は、北海道は上士幌町にある、総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)もの広さを誇る公共牧場であり、ここでは牛の放牧を見ることができるほか、自然に取り囲まれたこの地ではときどき野生の鹿も現れます。

アイヌ語で“ナイ・エタィエ・ペッ”と言い、「奥の深い沢」を意味するといわれる「ナイタイ川」にその名が由来しているナイタイ牧場は、高原にありますので冬の間はなんと6ヶ月以上雪に覆われています。しかし、冬が明ければ、タンポポの花から始まり、6月の目映い新緑や、8月まで続く一面に咲き乱れるエゾフウロ草の薄紫の花、9月の紅葉など、四季折々の美しい風景を見ることができます。また、もうひとつの名物として、高原には霧が良くみられ、幻想的な風景が作り上げられています。頂上付近には2019年にオープンした「ナイタイテラス」があり、標高800mの高さから十勝平野を一望することができます。

日本一小さい牧場と呼ばれる「飯田牧場」

次は逆に日本一“小さい”牧場である「飯田牧場」についてご紹介します。

飯田牧場は、神奈川県藤沢市にある牧場で、ここではまず直売所のような見かけの「ミルクハウス」という店舗があり、牧場で絞られた生乳を原料にした乳製品各種が味わえます。均質化処理を行っていないことで、搾りたてのような味わいを楽しめる牛乳のほか、濃厚な味わいのジェラートやソフトクリームが人気となっています。

牛舎はお店の裏手にあり、「日本一小さい牧場」については、「自家製の原乳を使用した乳製品を直接生産している」という条件付きで、面積・飼育頭数共に日本で一番小さいといえるのだそうで、このことは、マスコミ各社に調べてもらった上でのお墨付きだそうです。

国立大学で一番大きい牧場「静内研究牧場」

さいごに、国立大学内にある最も大きい牧場、「静内研究牧場」についてご紹介します。

静内研究牧場は、北海道大学が所有する研究や教育を目的にした牧場で、昭和25年(1950年)に農学部日高実験農場として発足しました。日高山脈の西側山麓、静内町に位置しており、森林330ha、草地130haを含む470haの土地に、牛約150頭(肉用牛)、馬約100頭を飼養し、国立大学の牧場としては最大の規模を持っています。

この牧場では、森林、草地、耕地、水系等を含めた一つの傾斜地生態系が成立しており、家畜生産に関する総合的な教育研究の場となっているほか、狭義の家畜生産のみならず、牧場をとりまく生態系を構成する、水、土壌、気象、動植物 などを含めた総合的な研究が推進されています。また、専門的な研究の場のみならず、教養のための自然や農業の教育の場としても用いられています。

牧場長ほか、数名の職員で運営されており、非常時などには学生も手伝って復旧作業などに取り組むこともあるのだとか。ここでは「北海道和種」、いわゆる「どさんこ」と呼ばれる馬が100頭ほど飼われており、森林保全や林業と、馬の飼育とをともに発展させることができないか、馬を森林に放したら、馬はどんなものを食べ、植生はどのように変わるか、馬はどんな樹をかじるか、などといったことが研究されているそうです。

採用拡大するノベルズが日本有数の畜産グループに成長したわけ

以上のように、ひとくちに「牧場」といっても、民間から公共、観光目的からそうでないところまで、牧場はさまざまな目的や営みの中で運営されています。牧場には、小さいころに連れて行ってもらったきりだとか、学校行事の一環として行ったきりだとか、そういう方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、今回の記事で牧場への見方が少し変わったのではないかなと思います。是非皆さん牧場に行って動物や自然をもっと身近に感じてみてください。
ちなみに、ノベルズ牧場のなかには4,000頭以上の牛さんがいる牧場もあるんです。ぜひともノベルズのダイナミックで先進的な牧場を体験してみませんか。

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創業以来、北海道・十勝を拠点に、持続可能な農業経営を追求しているノベルズグループでは、現在、酪農牧場、肉牛牧場(肥育牧場、育成牧場)で正社員を募集しています。北海道内で12牧場、山形県(酒田市、最上町)で3牧場を経営しており、各牧場では異業種&移住転職を果たした仲間が、数多く活躍しています。業界未経験の方、移住先での仕事の選択肢を検討中の方は、気軽にご相談ください。「ノベルズウェーブ」ではそんな皆さんに役立つ情報を提供するほか、「ノベルズグループ採用サイト」では、現在募集中の求人情報を紹介していますので、併せてご参照ください。

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