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酪農の仕事を1日体験!これを読めば、酪農に向いているかがわかる
牧場の仕事を知る
公開日:2022年1月24日

酪農の仕事を1日体験!これを読めば、酪農に向いているかがわかる

酪農の仕事に興味を持っている人もいるでしょう。しかし実際のところ、酪農というのはどんな仕事なのか、ほとんど知らない人も多いのではないでしょうか。そこで、酪農の仕事がどういうものなのか、説明していくことにします。酪農の仕事に関する体験者の声をまじえて語っていくので、少しでも興味があるなら参考にするといいでしょう。

目次

1日の業務の流れがわかる! 酪農仕事1日スケジュール

酪農の仕事に興味があるものの、具体的にはよくわからない人も少なくないでしょう。そこでまずは、酪農の仕事を1日の流れを追って紹介していきます。

05:00 牛舎の清掃、エサやり、乳しぼり(搾乳)、牛舎の清掃
09:00 朝食
10:00 畑仕事、その合間に昼食
17:00 夕食
18:00 牛舎の清掃、エサやり、エサ作り、乳しぼり(搾乳)、牛舎の清掃
21:00 作業終了

こうやって見ると、忙しそうに思えるかもしれません。たしかに、酪農は楽な仕事ではないでしょう。しかし、都会で働く多くのビジネスマンのように、時間に追い立てられるように、分刻み・秒刻みのスケジュールで仕事をしているわけではありません。牛や自然を相手に働く現場には、都会のビジネスとは違った空気が流れているといってもいいでしょうか。

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酪農における主な業務4つの体験談に耳を傾ける

それでは、酪農の仕事の中身を具体的に取り上げ、それぞれに関する体験談を紹介しましょう。

1.搾乳(乳しぼり)

酪農といえば「乳しぼり」を頭に浮かべる人が多いのではないでしょうか。実際、牛のミルクをしぼり、生乳を生産したり、乳製品を作ったりすることで利益を上げるのが酪農業。酪農の業務の中で最も大切な仕事といってもいいかもしれません。牛の搾乳を体験した人の声を紹介します。

「搾乳するにはまずプレディッピングといわれる、殺菌と病気予防のための消毒を行います。牛の乳頭を消毒することで、牛が病気になるのを防ぐのです。その後、ミルカーと呼ばれる搾乳機を牛の乳頭に付け、搾乳し、最後にまた乳頭を消毒します。

搾乳の時間が朝早いのは、牛の体内に乳が溜まりすぎるとストレスがかかり、牛の健康状態に影響を及ぼす可能性があるから。正直いって、早朝で眠くなかったわけではありませんが、酪農の仕事は牛がいてこそ。牛の健康を優先するためなので、自分が早起きするのは当然だと思いました。

2.除糞

除糞(じょふん)は読んで字のごとく、糞を取り除くこと。つまり、牛舎の床に牛が排出した糞を取り除き、清掃すること。除糞についてある体験者はこう語ります。

「人間だってそうですが、やっぱり清潔なほうが気持ちいいですよね。そう思ったら、除糞が大切なことはすんなり理解できました。

たしかに、大変な部分もありますが、牛が汚れているとストレスがたまって病気になったり、子牛であれば成長が遅れたりすることもあるので、牛舎の除糞作業は不可欠。それにただキレイにするだけでなく、糞の状態がいつもと同じかどうか確認することは、牛の健康チェックにつながるので、丁寧に清掃を行いました。

3.ベッドメイク

牛舎のベッドメイクも、酪農においてとても大切。「ベッドメイクをきちんとしてあげると、牛が気持ちよさそうに寝てくれるので、作業しがいがありますね。実際、睡眠の質は牛の健康状態やミルクの質や量にも影響するということなので、愛情を込めてベッドメイクを行いました。

ホテルできちんとベッドメイクされたベッドで寝ると気持ちよく感じますが、牛も同じなのですね」と語る体験者は、牛が喜ぶ様子を目にし、仕事に対するやりがいを感じたようです。

4.哺乳

乳牛は受精後、約9カ月半の妊娠期間を経て、出産します。その後、生まれた子牛に、母乳から絞った生乳を中心にあたえるのが哺乳(ほにゅう)です。

「生まれたばかりの子牛は、人間から乳をあたえられることに慣れていないので、なかなか飲んでくれません。しかし、すくすぐ育つために母乳は必要なので、根気よく続けることが大切です。

母牛の母乳を45℃程度まで温めたものを哺乳瓶に移し、子牛にあたえるのですが、じょじょに慣れて飲んでくれたときは感動しましたね。子牛を愛おしく感じました」と体験者は語ります。

生まれたばかりの子牛は体が弱く、下痢しやすく、脱水症状を起こすこともあり、母牛の母乳のほか、電解質入りの水をあたえることもあります。子牛への哺乳は、ただたんにその子牛を育てること以上の意味があるのです。

なぜなら酪農家にとって牛の乳しぼりをし、生乳を生産して販売することはビジネスの中心で、そのビジネスを将来的に続けていくには子牛が成長し、次の母牛になってもらう必要があります。

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酪農に「向いている?」「向いていない?」を見分ける6つのポイント

1.動物が好きか

これは最も大事なポイントといってもいいかもしれません。酪農の仕事に就く人の多くは犬や猫をはじめ、基本的に動物好きな人がほとんどでしょう。

逆にいえば、動物好きでないのなら、酪農の仕事は厳しいかもしれません。「自分は動物好き」と自信を持って言える人は、それだけで、酪農の仕事をするための第一関門を突破したといっていいのではないでしょうか。

2.体を動かすのが好きか

酪農の仕事というのは乳しぼり、牛舎の清掃、エサやりなど、どれをとってもデスクワークとはいえません。ということが、オフィスでの事務仕事のように、基本的に座って作業をしたいという人には向かないのではないでしょうか。

そうではなく、座り仕事よりも体を動かすほうが好き、というタイプなら適性があるといってもいいでしょう。この「体を動かすのが好きかどうか」は、酪農の仕事に対する向き・不向きを考えるうえで、有効な判断基準といってもいいかもしれません。

3.朝早くても大丈夫か

酪農家の朝は早いです。前述したように、必ずしも午前5時からというわけではないが、朝が早いのは間違いないでしょう。

人間というのはある程度、努力でなんとかなることもあるが、今これを読んでいて「自分は朝早いのは苦手だな」と思った人は、酪農業には向かないかもしれなません。

とはいえ現状は苦手だが、「酪農の仕事ができるのなら、がんばって早起きする」と思えるのなら、トライしてみてもいいでしょう。

4.勤務先が遠くても大丈夫か

酪農の仕事は前述したように朝が早いことが多いので、通勤がつらいと感じる人もいるでしょう。かといって、「自分には無理だな」とすぐに諦めてしまうのはもったいない話です。

牧場によっては住み込みを歓迎している場合もあるし、住み込みでなくても近隣に住まうことをすすめている場合もあります。

いずれにしろ、酪農の仕事に就きたいから住居や通勤に関して、ある程度譲歩したり、努力したりするつもりがあるなら、このポイントはクリアできるのではないでしょうか。

5.接客をしたいか

酪農業の仕事は、作業の大半を酪農家のファミリーやチームで行うため、接客をする機会はほとんどないでしょう。外部の人と接するにしても、農協であったり、飼料を販売する会社であったりするため、接客のために気をつかうことは皆無に近いはずです。つまり、接客が苦手という人でも問題なく仕事をしやすのが、酪農の現場なのです。

6.失敗から学ぼうとする姿勢があるか

今これを読んでいる人の大半は、現時点で酪農の仕事の未経験者ではないでしょうか。やったことがない仕事に就いた場合、誰でも多くの失敗をするはずです。

ここで大事なのは、失敗をするのはかまわないということ。むしろ、失敗は大歓迎。しかし、失敗してへこんでしまうのはよくなくて、失敗から何かを学ぼうとする前向きなタイプが好まれます。

仕事で失敗してもポジティブに解釈して、次に生かそうと考えられる人なら、そう遠くない日に酪農の現場で欠かせない戦力となるでしょう。

酪農に関する仕事内容や1日のスケジュール、酪農の仕事に向いている人と向いていない人の違いなど、わかったのではないでしょうか。ただし、ここで紹介したのはあくまでも一般的な話。例外はいくらでもあるし、酪農の仕事に向いていないと思われる人が実際に働いてみたら、誰よりも一生懸命に取り組み、牧場に欠かせない戦力になった、というケースも珍しくありません。

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