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「牧場で活かせる職業図鑑」異業種からの酪農転職
牧場の仕事を知る
公開日:2023年10月10日

「牧場で活かせる職業図鑑」異業種からの酪農転職

酪農求人、牧場スタッフの募集で目にすることが多い「未経験者歓迎」「未経験者OK」の文字。もちろん、畜産企業、牧場経営者は、ただ人手が足りればいいとは考えていません。歓迎するのは、農業、酪農業界でチャレンジしたい熱い気持ちです。さらに、社会人経験のある方であれば、その培った色んな知見を現場の改善、牧場の発展に活かしてほしいと期待しています。近年では大規模な企業経営型の農業法人も増えており、異業種から農畜産業界の生産現場で活躍できる可能性はより広がっていると言えるでしょう。

そこで今回は、業界未経験の皆さんが、酪農業界、牧場の会社への就職を検討する際のアピールポイント、現場で活かせる強みについて紹介したいと思います。

目次

営業・販売・サービス

「コミュニケーション能力」は、ほかの職種同様、牧場運営の様々な場面でも発揮できます。牧場では365日、役割分担で牛の飼養管理を行いながら、収益向上を目指して業務や品質の改善、コスト管理に取り組んでいます。特に大規模な牧場となると、個人の努力だけではそれらの実現は難しく、仲間との協調性が欠かせません。また、スキルアップの面でも、分からないことがあれば積極的に先輩社員やコンサルタントの先生に質問をしたり、発案することで、自身の成長スピードも変わってくるでしょう。そのほか、外部の資材会社、保守サービス会社などとの取引機会もあるので、ユーザー視点、サプライヤー視点の双方から考えられる人材は貴重です。

警備・清掃・設備管理・保守

牛たちの目線、従業員の目線で、牧場の環境整備、安心・安全に保守管理を徹底する上で、基準やルールを守って「責任感を持って実行できる」ことは重要です。牛や牛舎、重機、機械設備は牧場にとって大きな投資を伴う大切な資産です。牛の見回りや体調チェック、設備点検をこまめに行うことで、事業損失を予防することができます。また、牛たちは生乳をつくるために、また肉牛として体を大きくするために、毎日たくさんのエサを食べて排せつをします。牛の健康管理、ストレス軽減は生乳やお肉の品質にも影響を与えるため、牧場でも「5S」活動は欠かせません。

サラリーマンの牧場転職の実際 ノベルズの現役牧場スタッフに聞いてみた!

飲食・フード

食品業界で営業や販売、生産加工、あるいは外食業界で調理、接客の仕事をされている方の中には、「人々の暮らしを支えている食の未来に貢献したい」という思いで働いている方もいるのではないでしょうか。実際、牧場会社へ応募する方の中には、食の視点からSDGsを考える方や、コロナ禍で社会情勢が不安定に陥っていた中で食料問題を考える方もおり、転職先にその川上にあたる農業生産者を選択する方もいます。正社員でもパート・アルバイトでも、食品業界の川中、川下で働いて得た知見や消費者の視点は、川上の生産現場である牧場でも役立つことがあるのではと考えています。逆に、川上の生産現場で得た知見を、再び食品業界の営業、販売職、外食業界などで活かすこともありでしょう。実際そういう方がもっと出てきてほしいと考えています。

製造・工場・倉庫

農業、畜産、酪農業界も広い意味では製造業です。植物工場などはまさに製造業のイメージでしょう。日本の酪農は、放牧よりも牛舎で飼養管理をしている牧場の方が多いですが、搾乳機器を使用して毎日生乳を生産しているので、少し工場に近い部分があるかもしれません。市場環境など外部要因の影響を受けることもあるものの。牧場でも一般企業同様に、収益向上のために、日々品質向上(牛の健康管理、酪農であれば乳質、乳量、肉牛生産であれば牛肉)と同時に生産性向上に取り組んでいます。畜産、酪農業界でも業務効率化や品質改善につながる機械化やICT、ゲノム情報の活用も進んでいますが、一般的な製造業、加工品メーカー、工場との大きな違いは生物を相手にしいる点で、個体差や日々の変化もあります。気候にも左右されることもあります。そういう意味では、「コツコツと堅実に仕事ができる人」「改善意識の高い人」「変化も楽しめる人」は、牧場の仕事に馴染みやすいかもしれません。

医療・介護・福祉

酪農、牧場の仕事で重要なことは、経済動物としての牛たちの役割を理解した上で、牛たちの尊い生命と誠実に向き合い、その生命が産み出す恵みに感謝する気持ちです。牧場では、新しい命、子牛の誕生に接したり、肥育事業であれば出荷まで約20カ月、長期に渡ってその成長を見守ります。牛たちがストレスなく、事故もなく健やかに成長するためには、「ホスピタリティ(目配り、気配り、心配り)」が必要です。また、牛の病気や障害に関する正しい知識の習得も必要です。牛たちが発する様々なSOSも、牛や仕事にも慣れてくると次第に分かってくるようになり、それが仕事のやりがいにもつながってくるでしょう。

[採用情報]子牛育成スタッフ(正社員)募集中

教員・講師・インストラクター・カウンセラー

冒頭で触れたとおり、近年、業界未経験で酪農業界、牧場の仕事にチャレンジする方が増えています。少しでも早く新人の皆さんが仕事にも慣れて新生活にも定着し、活躍を応援するためにも、牧場では業務マニュアルや研修といった教育体制の整備、また飼養管理、安全衛生、両面での知識や技術の指導が必要となってきます。そして、いずれ教えられる立場から、いつか教える立場になるでしょう。そういう意味で、「教え好き」「説明上手」な人は、牧場経営の持続可能性を人材面で考える上で貴重な存在です。後輩に教える機会は、自身の知識を整理、確認する機会にもなり、後輩の成長は自身の成長、評価にも繋がります。

アスリート

牧場の仕事は、やる気と基礎体力があれば誰でもチャレンジできます。腕力、脚力は要りませんが、立ち仕事、歩き仕事の側面もあるのでやはり基礎体力は必要です。また、比較的、拘束時間が長い職種でもあります。そのため、アスリートの方、学生時代、体育会系の部活動に所属していた方が持っているであろう「心身の健康」「鍛錬された心身」は、牧場の仕事にも適しています。また、特に現場スタッフの多い規模の大きな牧場では、チームの仲間との連携、部門間での連携が必要であるため、現場のまとめ役、盛り上げ役として、「キャプテンシー」「リーダーシップ」を発揮することも期待されています。牧場内に限らず、社外活動でも現役時代の経験を活かして、地域におけるスポーツ振興や、次世代人材の育成、様々なボランディア活動などにも貢献できる機会もあるでしょう。

[採用情報]肉牛肥育スタッフ(正社員)募集中

運送ドライバー・重機オペレーター

牧場運営で欠かせないのが、飼料の運搬、給餌、牛舎内の除糞、清掃作業、牛のベッドメイキング、堆肥運搬の仕事です。担当スタッフは、ホイールローダーやショベルといった重機を使って作業を行います。また、北海道では飼料栽培を大規模に行っている生産者も多く、トラクターやハーベスターなどを使用する場合もあります。これらの仕事には大型特殊免許や作業免許(車両系建設機械免許、大型自動車免許、けん引免許が必要になります。そのため、資格保有者の方や、運転が得意で重機を使った仕事が好きな方は、即戦力として活躍できる牧場もあります。また、資格取得支援制度のある牧場もあります。色んな免許、資格を持っていると牧場での仕事の幅も広がります。

経理・財務、データ・アナリスト

今までデスクワークしかやったことがない方が、牧場運営と縁遠いかいうと、全くそういうことはありません。畜産・酪農は農業分野の中でも、牛、牛舎、農業機械など大きな設備投資を伴う装置産業であり、これらは大切な資産です。また、飼養管理におけるデータ、ノウハウも牧場にとっては重要な知的資産です。事業経営を健全にスケール化させ、持続可能な農業経営を実現するためには、牧場経営に関わる経理・財務人材の活躍も欠かせません。また、農業分野でもDXの導入や、データの見える化が進んでいますが、データ活用を事業改善に活かせるアナリストのような人材の存在も貴重です。ただ、いずれも牧場の現場を理解し、それぞれの数値の持つ意味を体系的に理解することが必要になるでしょう。

地域おこし協力隊

農業、畜産、酪農を行うには広い土地が必要なことから、就農には地方移住がつきものです。また、自然環境を含めて地域資源を利用するため、まさに地域に根ざした事業であり、地域社会とのつながり、共存が欠かせません。農業の発展、あるいはその土地の農産物の価値向上は、地域活性化につながります。そういう意味で、例えば「地域おこし協力隊 として大都市圏から地方へ移住した経験や、農林水産業に従事した経験は、牧場の仕事、暮らしの定着という面でハードルは低いでしょう。また、協力隊活動を通じて、地域資源の発掘から商品開発、ブランド化・PR、販路開拓支援などに携わった経験がある方も、6次産業化を推進する牧場会社で貢献できる機会もあるでしょう。

いかがでしたでしょうか。今回は、牧場の仕事に活かせる職業経験の一例を紹介しました。多少こじつけもあるかもしれませんが、この記事でお伝えしたかったことは、「未経験からでもすべての方に、畜産、酪農の仕事にチャレンジできる機会が沢山ある」、「自身の経験や個性が牧場運営に活かせる場面が沢山ある」、「新規就農の門を叩くタイミングも遅すぎることはないということです。「若いうちに農業、牧場をやってみたい」、「今はできないけれど、いつかは農業、牧場をやってみたい」。そういう気持ちさえあれば、あとは実行あるのみです!

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創業以来、北海道・十勝を拠点に、持続可能な農業経営を追求しているノベルズグループでは、現在、酪農牧場、肉牛牧場(肥育牧場、育成牧場)で正社員を募集しています。北海道内で12牧場、山形県(酒田市、最上町)で3牧場を経営しており、各牧場では異業種&移住転職を果たした仲間が、数多く活躍しています。業界未経験の方、移住先での仕事の選択肢を検討中の方は、気軽にご相談ください。「ノベルズウェーブ」ではそんな皆さんに役立つ情報を提供するほか、「ノベルズグループ採用サイト」では、現在募集中の求人情報を紹介していますので、併せてご参照ください。

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