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【肉牛の話②】肥育事業・統括にインタビュー!ノベルズらしい肉牛づくりとは?
ノベルズを知る
公開日:2023年5月22日

【肉牛の話②】肥育事業・統括にインタビュー!ノベルズらしい肉牛づくりとは?

『肉牛(牛肉)の生産から販売までを知ろう』というテーマで、お送りしている肉牛連載記事の第2弾です。前回は肥育牛の一生を理解していただく記事を執筆しました。まだ読んでいない方はこちらのリンクからぜひお読みになってください。

【肉牛の話①】肥育牛の一生とは?A5ランクの枝肉や格付けについても徹底解説!


さて、今回は弊社ノベルズグループの肥育事業部の社員インタビュー記事となります。ノベルズは北海道・十勝を中心に6つの肥育牧場を構えておりますが、その牧場を束ねる肥育事業部の統括は実は8年目の中途入社の方なんです。彼の牧場転職の話やこれからの牧場の目指す形についてじっくりとお話しを伺ってきました。

ノベルズグループ 畜産事業本部
肥育事業部 統括
名前:内間木 太一
◆1980年生 42歳 釧路市出身
33歳で中途入社後、ノベルズ標茶牧場にて現場業務に従事。
その後、牧場長を経験後、2021年に肥育事業部の統括に昇進。音楽好きで、現在は吉田拓郎がマイリスト。飲み会のカラオケが上手すぎるとの評判。
NOBELS WAVE編集部
兼 新卒採用担当(イベント司会)
名前:吉永 桂大
◆2021年新卒 福岡県出身
中高生時代は福岡県。大学時代が東京都。北海道に縁のない人生を送ってきたが、コロナでの就活に嫌気が指し、思い切って自然の中で働ける北海道に単身Iターン移住中。
目次

牧場に就職する前は、自由奔放に人生を楽しんでいました。

神奈川の大学を卒業されたのち、関東や九州、そして海外で飲食やホテル業を経験された後、北海道へUターン牧場転職。Uターンの決断や、異業種から牧場転職には色々な葛藤があったとのこと。

吉永

内間木さんはもともと接客業や飲食の仕事から、北海道の牧場にUターン異業種転職されたとのことですが、まずはその辺りのお話しをお聞きしたいです。

内間木
さん

私がノベルズグループに入社したのは2015年3月です。34歳での中途入社になりますが、それまでは気の置くままに、様々な仕事を経験してきました。

大学を卒業後は7年間、関東で CDショップの店員をして、そこから2年間ニュージーランドにワーキングホリデー。その後日本に帰国し、海外で飲食業務経験を活かしたいと思って、九州のホテル会社に入社。自分での一度しか無い人生でやりたいことを存分に楽しんだ20代でした。

吉永

めちゃめちゃ面白い経歴ですね。
世界も舞台に色んなところに飛び回っていたとのことですが、何か目的でもあったんですか?

内間木
さん

自分の人生を後悔しないように遊んでいたというのが本音です(笑)
でも、その期間で得られたものも沢山ありましたよ。特に海外での生活は、自分の住んでいる世界が当たり前ではないことを実感しました。

例えば、日本とニュージーランドでは「働く」という感覚が全く異なります。日本のビジネスマンはしっかりと朝晩まで働いて、お客様に丁寧にご対応することが当たり前ですけど、ニュージーランドでは業者に車を修理に出したときに、修理されないでそのまま帰ってきたりして、「どうなってるんだ!」って感じです。
仕事にルーズなお国柄でした(笑)

吉永

そんなことがあるんですか(笑)日本だとクレームの嵐ですよね…

そこから帰国して、1年ほど九州のホテル業界で働いた後、北海道に帰郷をすると。結構帰国されてから早いタイミングでUターンを決断したんですね。

内間木
さん

単刀直入に言えば、結婚が大きなきっかけでした。のちのち自分の子供を育てることを考えたときに、やっぱり実家のある釧路に戻って、これからの人生を過ごしたいと思ったんですよね。

あとは、北海道の農業界で働きたいという思いも強かったです。
基幹産業は廃れにくく、今後も北海道に住み続けるなら、継続的に働ける安定した業界や企業というのは、私にとっては魅力的でした。
ホテル業界はどうしても、給料面や労働時間的な意味では長く続けられない職種ですから。

吉永

そんな気持ちを抱えながら、見つけたのがノベルズグループだったわけですね。

内間木
さん

当時のノベルズは、まだ従業員数も少なくベンチャー気質という感じがありましたが、十勝管内にいくつも牧場を増やしている最中で、これから成長が規定できる企業だと感じていました。今では畜産業界TOPクラスの3万3000頭もの牛を飼養できるほどに事業が成長しています。

ただ、自分としては入社してからの8年間は、仕事についていくために本当に必死でした(笑)
特に現場業務のマルチタスク具合には舌を巻きましたね。

生き物を扱う仕事は、基本的に通常業務を先送りできないので、イレギュラーが発生したら、同時並行で処理しないといけません。要は、「今日は忙しいから餌やりは明日にしよう」なんてことは絶対に許されないわけなんです。他のスタッフと一丸となって、仕事を割り振って連携する。意外と人間関係が大事な職種だと思います。

吉永

確かに、自分も元現場スタッフとして、いかに他の人と仲良く仕事が出来るかは大事だと思っていました!

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肥育事業部の統括として、ノベルズの肉牛事業を語ります!

入社後の8年間を全力で走り抜いて、現在は肥育事業部の統括を任されている内間木さん。折角なので、ノベルズの肉牛事業についてとことん語っていただきます。

内間木
さん

ノベルズグループの特徴は何と言っても『一気通貫型生産システム』です。名前にすると難しい事のように聞こえますが、要は「繁殖」「子牛育成」「肥育」まで全てを一貫して行っているということです。一般的な牧場では、それぞれの分野で専門性を持って牧場経営を行いますが、弊社は複数の専門ジャンルを網羅することによって、生産性の向上を図っています。

このシステムから生まれたビジネスモデルが、『交雑種一産取り肥育』です。ホルスタインと黒毛和種の掛け合わせである交雑種の雌牛を32~40ヶ月長期肥育するのですが、その間に1回だけお産をさせて、市場価値の高い和牛の子牛を同時並行で産ませていきます。長期肥育によってじっくりと肉質を向上させるだけでなく、同時に和牛子牛の販売収益をあげる事ができるので、まさに「繁殖」「育成」「肥育」の3つの専門ジャンル垣根を越えた画期的なビジネスモデルと言えるでしょう。

また、交雑種一産取り肥育の最中に生まれた和牛子牛も、そのままグループ内で肥育され、数々の品評会で優秀な成績を収めています。2022年には、和牛の自社ブランド「玆」(げん)を新たに立ち上げ、これからより一層力を入れていくつもりです。

和牛の自社ブランド「玆」(げん)
吉永

お手本のようなご説明ありがとうございます(笑)

それにしてもノベルズの生産システムはとても幅広いですよね。普通なら色んな分野に手を出したら、どこかが蔑ろになりそうな気がするんですけど…

内間木
さん

やっぱりそこには、牛のあらゆるデータをキチンと数値化して管理するノベルズの数値主義があるから成功しているのだと思います。
肥育部門では出荷成績や血液検査、糞便検査など様々な手法を用いて、牛のデータを集めています。それを誰が見てもわかるような定量的な分析と判断をすることで、間違いのない堅実な経営を行うことが可能です。

私が入社した一つの理由も、前職で数値管理を行っていた経験を活かせると思ったからでした。

吉永

未経験の人にとっても理解しやすいので良いですよね。今更ながらノベルズで異業種からの中途入社の方が多く活躍している理由がわかってきました。

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これから肥育事業部が目指すべき姿とは…?

内間木さんが肥育事業部の統括になったのは2021年のこと。今年で3年目となり、肥育事業をどのように動かしていきたいか、だんだんと目標が明確になってきたそうです。

吉永

これから統括としてノベルズの肥育牧場をどのように動かしていきたいと思っているんですか?

内間木
さん

ノベルズグループは、会社として急成長した分、まだ自分のように、牧場を俯瞰して見て働ける管理職者が少ない状況です。統括としては、自分以外にも、管理職として牧場経営を安心して任せられる人材を育てていくことが第一の目標だと思っています。

しかし、それを達成するには一筋縄ではいきません。一概に管理職を増やすと言っても、スタッフには、リーダーに向いている人や、黙々と牛に寄り添って作業をするのが得意な人もいます。彼らの長所と短所を把握し、みんなが働きがいを持てるような牧場を作ってあげることが最初の課題ですね。

吉永

まずは“人”に関して注力をしていくということですね。

内間木
さん

もちろん肥育牧場として、食肉の生産性を向上することや、肉質を良くすることも大事なんですけど、そればかりに目が行ってしまうと良い牛は作れません。

牛はそもそも野生でも食べられる側なので、周囲の環境変化にはめちゃくちゃ敏感です。心が荒んでいる人がお世話をすると、牛もそれを感じ取ってストレスが溜まります。まずは牧場をより安定して円滑に回すためにどのような施策をするのか、自分もしっかり現場に顔をだして、色んな人やスタッフと話し合って決めていきたいです。

吉永

確かに。動物は飼い主に似るって言いますからね。

内間木
さん

そうそう。仕事が円滑に回れば余裕がでる。余裕が出れば、今まで見えてこなかったことが見えてくる。そこから色んなアイデアが思いつくようになる。牧場の好循環経営を掲げています。

あとは、僕も奥さんと子供が居るので、プライベートの時間もしっかり確保したいです(笑)

吉永

(笑)牧場も働き方改革の時代ですか。業界の課題を解決するための第一歩ですね!

内間木
さん

ノベルズグループの統括として、精一杯取り組んでいきます!

    

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創業以来、北海道・十勝を拠点に、持続可能な農業経営を追求しているノベルズグループでは、現在、酪農牧場、肉牛牧場(肥育牧場、育成牧場)で正社員を募集しています。北海道内で12牧場、山形県(酒田市、最上町)で3牧場を経営しており、各牧場では異業種&移住転職を果たした仲間が、数多く活躍しています。業界未経験の方、移住先での仕事の選択肢を検討中の方は、気軽にご相談ください。「ノベルズウェーブ」ではそんな皆さんに役立つ情報を提供するほか、「ノベルズグループ採用サイト」では、現在募集中の求人情報を紹介していますので、併せてご参照ください。

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